【注目のヤングスター】「ヴィオラの10番」を継承したベルナルデスキ。成長著しいプレー、メガクラブ移籍、ゴシップなどピッチ内外で話題を呼ぶ

カテゴリ:連載・コラム

片野道郎

2016年03月03日

天才肌のレフティーながら、戦術的柔軟性とインテリジェンスを兼備。

ELのトッテナム戦(第1レグ)では、得意の左足でミドルを突き刺したベルナルデスキ(左)。欧州の舞台で強烈なインパクトを残した。(C)Getty Images

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 バルセロナが昨夏から追い続け、ここに来て今度はバイエルンやマンチェスター・ユナイテッドも獲得に動き出したという噂が聞こえてきた。
 
 今シーズンのセリエAでもっとも飛躍した若手のひとり、フェデリコ・ベルナルデスキは、ヨーロッパのメガクラブから大きな注目を集めつつある。
 
 左足一本で違いを作り出す典型的な天才肌のレフティーながら、背番号10が象徴する本来のポジション(トップ下)だけでなく、左右のウイング、インサイドハーフからウイングバックまで、タイプの異なる複数のポジションを自在にこなす戦術的柔軟性とインテリジェンスを兼ね備えているところが最大の特長だ。
 
 今シーズンはここまで23試合に出場し、3-4-2-1のトップ下と右ウイングバック、4-2-3-1の左右のウイングとさまざまなポジションでプレー。高いテクニックとセンスを活かしたドリブル突破やコンビネーション、スルーパスを駆使して、中盤のポゼッションを最終ライン攻略に結びつける崩しのプロセスで重要な役割を担いつつ、守備の局面でも小さくない貢献を果たしている。
 
 1994年生まれの22歳。イタリア代表の偉大な守護神ジャンルイジ・ブッフォンと同じトスカーナ州カッラーラの出身で、9歳から18歳までの育成年代をフィオレンティーナで過ごした生え抜きだ。
 
 そのタレントは10代半ばから国内外に響き渡っており、16歳の時にはマンチェスター・Uのアレックス・ファーガソン監督(当時)が引き抜きを図ったほどだが、その時は家族の希望もあってフィレンツェに留まった。
 
 ブレイクのきっかけを掴んだのは、19歳でセリエBのクロトーネにレンタルされた2013-14シーズン。4-3-3の右ウイングとして38試合に出場し12得点・7アシストという結果を残す。14年3月にはセリエBから唯一、ブラジル・ワールドカップを控えたイタリア代表のミニキャンプに招集されて注目を浴びた。
 
 フィレンツェに呼び戻され大きな飛躍が期待された昨シーズンは、ヨーロッパリーグ(EL)最初の2試合で2ゴールを挙げるなど順調なスタートを切りながら、11月に足首を骨折して残りのシーズンをほぼ棒に振るという挫折を経験した。
 
 その故障も完全に癒え、背番号が昨シーズンの29番から、ジャンカルロ・アントニョーニ、ロベルト・バッジョ、マヌエル・ルイ・コスタといったヴィオラ(フィオレンティーナの愛称)の偉大なシンボルたちが背負った10番に替わった今シーズンは、パウロ・ソウザ新監督の下でコンスタントに出場機会を手に入れ、その才能を大きく開花させつつある。

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