ミラン番記者の現地発・本田圭佑「急浮上した契約延長の可能性。逆に破談ならクラブは今夏の売却を視野に入れるはずだ」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年03月09日

本田の去就に大きな影響を及ぼすミハイロビッチの立場が……。

サッスオーロ戦の敗戦で再び解任/辞任説が浮上したミハイロビッチ。「ミラン以上のクラブがあるか?」と語るが、はたして来シーズンもベンチに座っていられるのか。写真:Alberto LINGRIA

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 ここ最近の好調によって、ミランの周辺では「最後の最後まで3位のポスト(CL予選出場権)をかけて戦える」という確信めいた空気が流れていた。しかし、それは儚い幻だったようだ。
 
 残り10試合となった現段階で6位のミランにとって、3位ローマと勝点9差というのは、かなり厳しい状況だ。おまけにローマが目下7連勝中と上り調子な一方、ミランは前記した通り謎のテンション急降下を見せている。あまりに分が悪い。
 
 もはや残された道は結局、無難な目標であるヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得だけだ。これは5月21日のコッパ・イタリア決勝で勝利するか、セリエA6位以内に入れば(コッパ・イタリア決勝で戦うユベントスがCL参戦確実なので)実現できる。
 
 しかし、実際は6位だとELのほんの入口に立つだけに過ぎない。7月末には予選が始まるため、サマーキャンプを繰り上げてスタートさせる必要がある。6~7月に開催されるEUROやコパ・アメリカ・センテナリオに参加する選手たちは、EL予選に間に合わないかもしれない。
 
 おまけに、仮にELに出られたとしても、クラブに入ってくるギャランティー(UEFAからの分配金&賞金&試合収入)はCLのそれとは比べものにならないほど低い。EL出場時の収入額はCL出場時の4分の1とも、5分の1とも言われている。
 
 よって、その分だけチームへの投資額は減り、夏のメルカートで補強に使える予算も限られてくる。タイ人投資家のビー・タエチャウボルへのクラブ株式譲渡の話も出口のない迷路状態になっているミランにとっては、かなり痛い話だ。
 
 こうした様々な不確定要素が、監督人事をも不明瞭にしている。就任した昨夏の最初の数週間を除けば、ミハイロビッチとオーナーのシルビオ・ベルルスコーニとの間に真の友好関係は存在しない。それはもはや周知の事実だ。
 
 おかげでミハイロビッチは、これまで何度も解任の危機に晒されてきた。ただ、2016年に入ってからの好調が暗雲を遠ざけ、最近では「来シーズンも留任するのではないか」という声が、チラホラ聞かれるようになってきていた。
 
 実際、私は前回のコラムで「ほぼ決定と言われていたミハイロビッチの夏の解任は、ここにきて可能性がグンと下がっている」と書いた。しかし、この場を借りて訂正したい。私は結論を急ぎ過ぎた。ミハイロビッチの留任は、やはり難しそうだ。もちろん再び状況が変わる可能性はあるが、現状ではそう言わざるをえない。

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