アウェー戦にはいつも嫁さんと車を交代で運転しながら行きます。J３は東北に３チームあったから結構大変でしたね。東北からの帰り道は、万博の太陽の塔が見えたあたりで「ああ、帰ってきたねえ」って思うようになりました。300キロくらいの距離は「コンビニに行く」くらいの感覚ですよね。J２は中四国や九州のクラブが多いので、去年に比べると移動は楽。たぶん札幌以外は、車で遠征することになると思います。
 
　今季、期待する選手ですか？　新戦力では、福島から移籍してきたDFの星雄次。今季３年目の鳥養（祐矢）は苦労人として知られていますが、ぜひ山口でひと花咲かせてほしいです。
 
　それから、去年の最終節で劇的なゴールを決めた平林！　実は彼、J１、J３、JFL、地域リーグでゴールを決めているんですよね。J２でもゴールを決めたら、５つのカテゴリーで得点記録を持つ、初めての選手になるはずです（笑）。ぜひ、その瞬間を目撃したいです。
 
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■座右の銘：明日は明日の風が吹く
■歴代で最も尊敬する監督：上野展裕
■歴代で最も愛した選手：一森純
■最も記憶に残る試合：2015年９月20日　J３リーグ第29節対町田ゼルビア戦（町田市立陸上競技場）
■理由：昨シーズンのベストゲーム！　リーグ戦２連敗中の町田を相手に、アウェーの地で３‐１で魂の勝利。結果として、この勝利がJ３優勝とJ２自動昇格に大きく影響したと思います。もちろん、昇格が決まった最終節も思い出深いですが、この試合での気持ちを前面に押し出した選手たちの戦いぶりは半端なかった。宿敵・町田に対して、唯一３ゴールを挙げて勝利できたことも嬉しかったです。

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宇都宮徹壱／うつのみや・てついち　1966年、東京都生まれ。97年より国内外で「文化としてのフットボール」をカメラで切り取る活動を展開中。近著に『フットボール百景』（東邦出版）。自称、マスコット評論家。公式メールマガジン『徹マガ』。http://tetsumaga.com/