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チュニジア戦で躍動した旗手怜央。人材豊富な左サイドの有力候補に。より磨きをかけたい“仕留める力”

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2023年10月19日

森保監督も「頭が痛い」

セルティックでも重要戦力として奮闘中。欧州カップ戦の貴重な経験でも着実に力をつけている。(C)Getty Images

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 となると、気になるのは、今後の左サイド争いだ。「戦術・三笘」の異名を取り、圧倒的なドリブル突破で複数枚の相手を剥がせる三笘は別格として、それ以外の選手の立ち位置はかなり混沌としている。

 13日のカナダ戦では、中村敬が代表戦“4戦4発”という結果を叩き出し、後半からは旗手と南野拓実(モナコ)がプレー。チュニジア戦では旗手の後、浅野拓磨(ボーフム)がこの位置に入って伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)の2点目の起点となるパスを久保に供給している。

 さらに、左右のサイドとFWをこなせて守備の貢献度の高い前田ほか、今回初招集ながら体調不良で出番のなかった奥抜侃志(ニュルンベルク)も参戦。10月シリーズ選外となった堂安律(フライブルク)も左に入ることがある。

 これだけの人材をどう選別し、使い分けていくのか。森保監督も「頭が痛い」と偽らざる本音を吐露したほどだ。

 候補者が3枠だとしたら、1枚は三笘で、残り2枚は点取り屋とマルチ型という構成になるのではないか。
 
 新体制移行後、2番手の地位を確保している中村敬は、左足捻挫の回復具合と所属先での試合復帰の時期にもよるだろうが、あれだけゴール前に出て行って点の取れるサイドアタッカーはなかなかいない。年齢や伸びしろ、ポテンシャルを考えても、ぜひ残したい人材と言える。

 マルチ型のほうは、やはり旗手が一歩リードだろう。展開力やアグレッシブさ、ダイナミックさも踏まえると、これからもっと代表で使って戦力にしていきたいという期待も抱かせた。

 指揮官にもっとそう思わせるためにも、彼はよりゴールにこだわらなければいけない。チュニジア戦の23分、久保からラストパスを受け、シュートをふかしてしまった決定機があったが、ああいうところで決めきれるか否かで序列は変化するのだ。

「枠に行かないと話にならない」と本人も反省しきりだったが、仕留める力を磨くことも、先々の旗手に課せられる重要テーマ。ここからの前向きな変化を慎重に見極めていきたいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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