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【移籍専門記者】ついにラベッシまで陥落! 欧州市場が翻弄された中国“爆買い旋風”の舞台裏

カテゴリ:移籍情報

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2016年02月19日

ラベッシへの提示額はエージェントや家族が執着を見せて当然だ。

リバプールやチェルシーとも交渉していたA・テイシェイラは、欧州の移籍市場が閉じた後の2月5日に江蘇蘇寧へ。移籍金5000万ユーロ(約70億円)は今冬の最高額だ。(C)Getty Images

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 しかしそれでも、この冬の中国旋風はある意味でエポックメーキングな出来事だったと言える。なにしろ、これまでとは明らかに様相が違っていたのだ。従来はピークを過ぎた選手がキャリアの晩年に一稼ぎするために、サッカー界の中心から遠く離れた地域でのプレーを甘んじて受け入れていた。
 
 しかし、A・テイシェイラはまだ26歳、ジェルビ―ニョとラミレスにしても28歳だ。トップレベルで通用していた働き盛りが、ヨーロッパの基準に照らせば明らかに法外な金額を提示されて中国に流出するという、前例のない現象が初めて起こったのだ。
 
 例えば、ラベッシ(パリSG)にしても、河北華夏幸福と契約する前に交渉していた上海申花から提示された年俸は、1500万ユーロ(約21億円)というとてつもない額だ。ヨーロッパではクリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシしか手にしていない水準の金額である。
 
 中国からのオファーが舞い込む直前まで交渉していたチェルシーの提示額は350万~400万ユーロ(約4億9000万~5億6000万円)。その前に合意しかけていたインテルのそれが300万ユーロ(約4億2000万円)だった事実を考慮すれば、どれだけスケールの違う数字かがわかるだろう。ラベッシにはそれ以外にマンチェスター・ユナイテッドからもオファーが届いていた。
 
 複数の有力クラブから誘いが来ていたからだろう。ラベッシ自身は当初、中国行きにそれほど乗り気ではなかったという。しかし1500万ユーロという数字を前にして、一体どうすればいいというのだろう。これほどのオファーに対しては、エージェントや家族も執着を見せて当然だ。
 
「サッカー選手としての人生よりもその後の人生の方がずっと長い」、「それを支えてくれるのは金だけだ」、「1、2年稼いで帰ってくればいいじゃないか」といった具合にだ。
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