低迷するジェノバ勢はともにエースを放出し…。
一方、1月はともに5戦5勝で、スクデット争いから頭ひとつ抜け出したユベントス、ナポリの2強の動きは落ち着いたもの。
ユーベは、将来に向けて着実な投資をした。ロランド・マンドラゴーラ(ペスカーラ)というセリエBで活躍する18歳のイタリア人MFの保有権を獲得したのだ(レンタルで今シーズン末までペスカーラでプレー)。さらに、サッスオーロが保有権を確保した20歳のMFステーファノ・センシ(チェゼーナ)についても、サッスオーロとユーベは良好な関係にあり、将来的にはユーベ入りするのではないかと見られている。
ナポリもアタランタから売り出し中のイタリアU-21代表MFアルベルト・グラッシを引き抜いた。ただし、最終ラインの補強に関しては、ニコラ・マクシモビッチ(トリノ)、フェデリコ・バルバ(エンポリ→シュツットガルト)というターゲットを取り逃し、ヴァスコ・レジーニ(サンプドリア)というサードチョイスで手を打っている。
中位クラブの中では、順位よりも選手の売買で利益を出すことに優先順位を置く傾向が強いジェノバ勢(ジェノア、サンプドリア)が、例によって出入りの激しいメルカートを送った。
ジェノアはペロッティ、サンプドリアはエデルと、チーム最強のアタッカーを放出。懐は潤ったとはいえ、前者はアレッシオ・チェルチ(←ミラン)、後者はファビオ・クアリアレッラ(←トリノ)でその穴の何割を埋め合わせできるかは疑問だ。
ともに残留ラインぎりぎりの16位タイに低迷しているだけに、ひとつ間違えば降格の危機に瀕する可能性もある。
文:片野道郎
【著者プロフィール】
片野道郎/1962年生まれ、仙台市出身。95年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させる。『ワールドサッカーダイジェスト』では、現役監督のロベルト・ロッシ氏とのコラボによる戦術解説や選手分析が好評を博している。
ユーベは、将来に向けて着実な投資をした。ロランド・マンドラゴーラ(ペスカーラ)というセリエBで活躍する18歳のイタリア人MFの保有権を獲得したのだ(レンタルで今シーズン末までペスカーラでプレー)。さらに、サッスオーロが保有権を確保した20歳のMFステーファノ・センシ(チェゼーナ)についても、サッスオーロとユーベは良好な関係にあり、将来的にはユーベ入りするのではないかと見られている。
ナポリもアタランタから売り出し中のイタリアU-21代表MFアルベルト・グラッシを引き抜いた。ただし、最終ラインの補強に関しては、ニコラ・マクシモビッチ(トリノ)、フェデリコ・バルバ(エンポリ→シュツットガルト)というターゲットを取り逃し、ヴァスコ・レジーニ(サンプドリア)というサードチョイスで手を打っている。
中位クラブの中では、順位よりも選手の売買で利益を出すことに優先順位を置く傾向が強いジェノバ勢(ジェノア、サンプドリア)が、例によって出入りの激しいメルカートを送った。
ジェノアはペロッティ、サンプドリアはエデルと、チーム最強のアタッカーを放出。懐は潤ったとはいえ、前者はアレッシオ・チェルチ(←ミラン)、後者はファビオ・クアリアレッラ(←トリノ)でその穴の何割を埋め合わせできるかは疑問だ。
ともに残留ラインぎりぎりの16位タイに低迷しているだけに、ひとつ間違えば降格の危機に瀕する可能性もある。
文:片野道郎
【著者プロフィール】
片野道郎/1962年生まれ、仙台市出身。95年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させる。『ワールドサッカーダイジェスト』では、現役監督のロベルト・ロッシ氏とのコラボによる戦術解説や選手分析が好評を博している。