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「琉球というクラブはこの先も続いていく」J3に身を投じた金崎夢生の決心「ベース作りに貢献したい」

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2023年08月26日

「勝てるチーム」を自ら体感

鹿島や名古屋、大分でタイトルを獲得。自身の貴重な経験を琉球に還元したいと言う。(C)SOCCER DIGEST

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 金崎がこう強調するのも、2007年からの自身のプロキャリアを振り返れば、ある程度の成功を収めてきたクラブには、それだけの基盤があったからだ。

 2008年のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)を制した大分トリニータ時代は、ペリクレス・シャムスカ監督のもと、ウェズレイや高橋大輔らベテラン、高松大樹や上本大海ら中堅、そして金崎や森重真人といった若手が上手く融合し、強固な集団ができ上がっていた。

 2010年にJ1制覇した名古屋グランパスにしてもそう。ドラガン・ストイコビッチ監督というカリスマが率いたチームは、楢崎正剛、田中マルクス闘莉王、玉田圭司、田中隼磨ら個性豊かな面々が最高のハーモニーを奏でており、まだ若かった金崎も良いアクセントになっていた。

「勝てるチームとはどういうものなのか」と自ら体感してきた金崎にしてみれば、今の琉球には足りない部分が少なくないのだろう。

 それでも、チームには阿部拓馬や野田隆之介ら経験豊富な選手がいるし、岡澤昂星や寺阪尚悟のような若い才能も加わっている。アプローチ次第では良くなる可能性を大いに秘めているだけに、金崎も自分の力を最大限に注ぎ込みたいという気持ちが非常に強いのだ。
 
「どのチームも監督が変わるし、選手も変わるから、一つの方向性を続けていくのは難しい。それはよく分かっています。だからこそ、明確なビジョンとそれを遂行する強化担当のような存在が必要じゃないかなと僕は思います。

 鹿島だったら、(鈴木)満さんのような人が長くチーム編成をしていたから、あれだけの常勝軍団を作れた。長期ビジョンでチーム強化のできる人材がいるクラブは、いずれ強くなると思いますし、琉球もそうなっていけば理想的。そのために僕も自分にできることを必死にやっていきます」と、彼は改めて強い決意を口にした。

 もちろん、今季のJ3はまだ終わっていないし、大混戦になっている以上、ノーチャンスというわけではない。何か一つきっかけを掴めれば、琉球が大躍進を遂げないとも言い切れない。金崎がそういう前向きな変化への布石を打ってくれれば、喜名哲裕監督も彼を重用するはずだ。

 今こそプロ生活17年の多種多様な経験値を活かすべき時である。

※第2回終了(全3回)

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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