【セルジオ越後の天国と地獄】パトリックの帰化は大歓迎! 協会とJリーグが『帰化サポートプログラム』を立ち上げたら、僕は全力でバックアップするよ
カテゴリ:連載・コラム
2016年01月15日
「Jリーグに関しては、“永住権”を有する選手は、『外国籍枠』から外すルールを設けたらどうだろうか」
Jリーグに関して言えば、“永住権”を有する選手は、『外国籍枠』から外すというルールを設けたらどうだろうか。
国籍とはまた別の話で、僕も取得した永住権とは、日本に住むことを国から許可された証。プロ野球では、外国籍選手であっても、「特別永住権」を有していれば『外国籍枠』に含まれない。
サッカー界に話を戻すと、EU加盟国の欧州リーグでは“市民権”を上手く利用している。まずEU加盟国の選手は、他国でプレーしても『外国籍枠』に含まない。また南米やアフリカなどEU圏外の選手でも、長期居住やEU圏の人との結婚、血縁関係などによって市民権を取得すれば、『外国籍枠』に含まないことになっているリーグが多い。
法律も絡む話とはいえ、Jリーグも同じようになれば面白くなるよね。よく「外国籍選手が多く出場すると、日本人の出場機会が減る」という話もある。
一面ではそのとおりだけど、逆にハイレベルな競争が日常化し、日本サッカーのレベルアップにつながるはずだよ。海外から人の出入りも活発になり、競争が激化すれば、サッカーの質も自ずと高まっていく。
Jリーグ史を紐解けば、帰化選手の在籍経験があるヴェルディ川崎(現・東京V)、清水エスパルス、浦和レッズ、名古屋グランパスなどは、タイトルを獲得したシーズンには必ずと言っていいほど帰化選手が活躍している。
帰化選手と外国籍選手をフル活用すれば戦力は充実するし、それ相応の結果を残しているよね。これは決して偶然ではないだろうし、Jリーグの『外国籍枠緩和』はもっと議論してほしいよ。