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ブンデスからオファーも、斉藤光毅はなぜオランダ残留を選択?「一番の決め手は...」他人と比べず、自分自身にフォーカス【独占インタビュー/後編】

カテゴリ:海外日本人

松尾祐希

2023年07月15日

チームに求められているかどうか

ドイツ1部クラブからオファー。ステップアップのチャンスだったが、熟考を重ね、残留を決めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 心は揺れに揺れた。

「ドイツに行きたい気持ちもあったので、本当に自分でも意味が分からない状況でした。頭の中で何度も考えましたから。ドイツに行きたい、でも残ったほうがいいかもしれない。こうしたいけど、どうしようという状況が続いたんです」

 斉藤は自分の未来を想像しながら葛藤を続けた。さらなる成長のために今、何をすべきなのか――。自分を冷静に見つめ直し、心に問いかけた。

「(周りの選手が続々とステップアップしている状況で)焦りがあったからこそ、その葛藤が生まれました。でも、焦りに身を任せて決断してはいけない。他人と比べてもいいことはないですし、他の人が良いクラブからオファーをもらっているから、自分もブンデスリーガのクラブに行ってステップアップしたい、という気持ちでは、あまり良い結果を生まないと思いました。

 自分自身にフォーカスすべきで、自分自身がどういう性格で、どんなプレーヤーなのかをしっかり考えて決断したいですし、自分自身のサッカーキャリアなので、周りに左右されないようにしたいと思いました」

 考え抜いた結果、斉藤は残留の道を選んだ。
 
「決断をするうえで一番の決め手は、チームに求められているかどうかです。シーズンの最初から試合に出て活躍したいですし、同じチームで2年間、活躍できれば、もっといろんな選択肢が増えてくると思います。自分自身も活躍ができれば自信が生まれる。これが一番良い選択だと思います」

 残留を決めた以上、周囲の期待値は当然、高くなる。同時に相手からは今まで以上に警戒され、厳しいマークに遭う可能性は低くない。そうした状況下でも結果を残せれば、自信は深まり、さらなるステップアップはより確実になる。

 厳しいプレッシャーに晒された時に、どんなプレーを見せられるのか。そのためには今まで以上にブレないメンタリティが必要になるが、斉藤は心を整えることはまだできていないと分析している。

「期待で焦りを感じてしまう自分がいるのであれば、自分で心をコントロールできる能力を身につけないといけません。これから活躍していけば、重圧や期待を背負わなければならないですが、その時に自分を保てるのか。そういう時に気持ちを持っていく方法は学びたいと思っています。だからこそ、スパルタでもう1年プレーすることは本当に良い経験になるし、自分の経験値として必要になると思います」
 
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