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現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「ふたたび軌道に乗ったドルトムント。ホーム無敗のヴォルフスブルクとの一戦へ」

カテゴリ:連載・コラム

マルクス・バーク

2015年12月03日

少し騒がれたのは、フンメルスの先発メンバー漏れ。

メディアから批判を浴びているフンメルス。「パフォーマンスが右肩下がり」との指摘も。(C)Getty Images

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 やや安定感を欠いているのは、マルコ・ロイス。本来の能力を考えればもっと高いパフォーマンスを発揮できるはずで、今シーズン復調した香川とイルカイ・ギュンドアンにも同じことが言える。もっとも、これは一流のプレーヤーに対する贅沢な注文ではあるが。
 
 中盤の底で躍動するユリアン・ヴァイグルは、まだトップリーグ1年目。評価を下すのは、時期尚早だろう。確かなのは、この20歳の逸材が順調に成長し、ドイツ代表入りに一歩ずつ近づいていることだ。
 
 一方で、守備には問題を抱えている。今夏に加入した守護神ロマン・ビュルキはロマン・ヴァイデンフェラーの後釜としてはまだもの足りず、CBソクラティス・パパスタソプーロスはこのところ、少し疲労の色が見える。その点は右SBマティアス・ギンターも同様で、シュツットガルト戦では先発メンバーから外れた(もちろん、戦術的理由もあったと思うが)。
 
 少し騒がれたのは、今シーズン精彩を欠くマッツ・フンメルスの先発メンバー漏れ。それまでリーグ戦全試合に出場してきた主将を外した理由についてトゥヘル監督は、「負担を軽減するため」とコメントしている。
 
 バッシングを浴びる回数が少なくないフンメルスは先頃、『キッカー』紙のインタビューで、自分への批判は度が過ぎていると反論したが、私はそうは思わない。
 
 たしかに、派手な見出しはいくつかあったかもしれない。だが、「ブレーメン、バイエルン、シャルケ、ハンブルクとの試合で犯したミスには、一部ひどいものがあった。パフォーマンスは右肩下がりだ」との指摘は正しく、ほとんどの批判は客観的なものだった。
 
 フンメルスがスタメンに復帰するであろう今週末の一戦で、ドルトムントはヴォルフスブルクにホーム初黒星を付けられるか。それができれば、CL出場権獲得に向けた大きな一歩になる。香川、オーバメヤン、ロイス、ギュンドアンら一線級のタレントは、ヨーロッパリーグよりもCLの舞台のほうが相応しい。
 
文:マルクス・バーク
翻訳:円賀貴子
 
【著者プロフィール】
Marcus BARK(マルクス・バーク)/地元のドルトムントに太いパイプを持つフリージャーナリストで、ドイツ第一公共放送・ウェブ版のドイツ代表番としても活躍中。国外のリーグも幅広くカバーし、複数のメジャー媒体に寄稿する。1962年7月8日生まれ。
 
 
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