現地紙コラムニストが綴る――武藤嘉紀のブンデス挑戦記「クラブの年間最多得点記録の更新、そしてステップアップ移籍が視野に入る」

カテゴリ:連載・コラム

ラインハルト・レーベルク

2015年12月03日

スコアラーランキングで現在チームトップ。

1ゴールを挙げ、フランクフルトとの“ライン・マインダービー”勝利に貢献した。 (C) Getty Images

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 武藤嘉紀は11月28日のフランクフルト戦(ブンデスリーガ14節)で1ゴールを挙げ、2-1の勝利に貢献した。これで今シーズンの通算成績を7得点・4アシストとしている。

 武藤はまだブンデスで14試合しか戦っていないにもかかわらず、早くもマインツのクラブ史に名を残すFWになりつつある。なぜか? それは初めて欧州でプレーする若手でありながら、問題なくドイツのサッカーに適応し、半年間あまりで攻撃で違いを作り出せる一人となっているからだ。

 現時点でチームの最多得点者は8得点のユヌス・マッリ。トップ下の選手としては素晴らしい成績だ。しかし、マッリはアシストがひとつもない。スコアラー(=得点とアシストを足した数)ランキングでは、武藤が上回っている。

 マインツが1部に所属している9年半(2004-05~06-07、09-10~)の間に、17節までの前半戦でこれだけの結果を残した選手はそう多くはない。

 ブンデスリーガに初参戦した04-05シーズンは、7得点を挙げたファビアン・ゲルバーがチームの最多得点者だった。

 翌シーズンはミヒャエル・トゥルクが12得点(前半戦5得点)を挙げ、ベンヤミン・アウアが9得点(同5得点)、冬にブレーメンからのレンタル加入したモハメド・ジダンが7得点を記録した。

 ジダンは06-07シーズンに一度ブレーメンへ帰還するも、半年後に再びマインツに加入し、当時のクラブ最多得点記録となる13得点を記録。しかし、ジダンの活躍があったにもかかわらず、マインツは2部に降格してしまった。
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