一番の主役はベルナベウで喝采を浴びたイニエスタ。
主役ではないかもしれないが、すべての選手の貢献が光った試合でもあった。ブラーボは神がかり的なセーブを連発し、SBのD・アウベスとジョルディはベイルとロナウドを抑え、後者に至ってはアシストまで記録した。
ピケとマスチェラーノ、そしてマスチェラーノの負傷退場の穴を埋めたマテューは、ベンゼマにボールすら触らせず、ブスケッツとラキティッチは巧みなポジショニングと冷静なパスワークで中盤に君臨した。
ネイマールも美技を披露し、1ゴール・1アシスト。イニエスタのゴールをアシストしたヒールパスはまさしく芸術品。イスコを退場に追い込んだのも彼のドリブルだった。
ただし、マン・オブ・ザ・マッチを選ぶのであれば、やはりイニエスタだろう。
彼の存在がなければ、この大差は生まれなかった。今回のクラシコで、彼はかつてのシャビとなった。ゲームを動かし、リズムを支配する小さなゲームメーカー。クライフ、マラドーナ、ロナウジーニョに続き、サンチャゴ・ベルナベウで喝采を浴びた彼こそが、一番の主役だった。
バルサはこの流れを続けるべきだろう。全員が献身的にプレスをかけ、攻撃の際は中盤でパスを回し、最後はトリデンテで仕留める。
マドリーとの勝点差は6。チーム状態も雰囲気も良い。サンチャゴ・ベルナベウで目にした最高のバルサ。彼らがめざす次の目標は、12月のクラブワールドカップ優勝だ。
文:ルイス・フェルナンド・ロホ(マルカ紙)
翻訳:豊福晋
【著者プロフィール】
Luis Fernando ROJO(ルイス・フェルナンド・ロホ)/スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはブライアン・ロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。
ピケとマスチェラーノ、そしてマスチェラーノの負傷退場の穴を埋めたマテューは、ベンゼマにボールすら触らせず、ブスケッツとラキティッチは巧みなポジショニングと冷静なパスワークで中盤に君臨した。
ネイマールも美技を披露し、1ゴール・1アシスト。イニエスタのゴールをアシストしたヒールパスはまさしく芸術品。イスコを退場に追い込んだのも彼のドリブルだった。
ただし、マン・オブ・ザ・マッチを選ぶのであれば、やはりイニエスタだろう。
彼の存在がなければ、この大差は生まれなかった。今回のクラシコで、彼はかつてのシャビとなった。ゲームを動かし、リズムを支配する小さなゲームメーカー。クライフ、マラドーナ、ロナウジーニョに続き、サンチャゴ・ベルナベウで喝采を浴びた彼こそが、一番の主役だった。
バルサはこの流れを続けるべきだろう。全員が献身的にプレスをかけ、攻撃の際は中盤でパスを回し、最後はトリデンテで仕留める。
マドリーとの勝点差は6。チーム状態も雰囲気も良い。サンチャゴ・ベルナベウで目にした最高のバルサ。彼らがめざす次の目標は、12月のクラブワールドカップ優勝だ。
文:ルイス・フェルナンド・ロホ(マルカ紙)
翻訳:豊福晋
【著者プロフィール】
Luis Fernando ROJO(ルイス・フェルナンド・ロホ)/スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはブライアン・ロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。