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【リーガ現地コラム】全盛期を迎えた“世界で最も地味で、最も優れたCB”ディエゴ・ゴディン

カテゴリ:連載・コラム

豊福晋

2015年11月20日

“育ての親”であるフォルランとの出会い。

ウルグアイ代表とアトレティコでともにプレーしたフォルラン(右)は、ゴディンを「世界トップクラスのCB」と評価する。(C)REUTERS/AFLO

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 同じウルグアイ人で、かつて彼をアトレティコに紹介したディエゴ・フォルランもこう指摘する。
 
「アグレッシブさ、スピード、そして読みとインターセプトのセンスが一級品で、セットプレーでは得点源になれる。世界トップクラスのセンターバックなのに、正しい評価を受けていないのが残念でならない」
 
 フォルランはゴディンの“育ての親”でもある。知り合ったのは2005年の代表招集時。当時のゴディンは19歳で、母国のセロというクラブに所属していた。代表では左サイドバックを任されていたため、居残り練習に付き合い、右利きの彼のために左足の特訓に付き合ったという。
 
 ウルグアイ代表でもゴディンの存在感は計り知れない。11月18日のワールドカップ南米予選・チリ戦では、ゴールを決めてチームを勝利に導く活躍を見せた。今予選3点目はチーム最多で、総得点の3分の1にあたる。出場停止中のエース、ルイス・スアレスに代わり、ここまで3勝1敗と好スタートを切ったウルグアイ代表の原動力になっているのは間違いない。
 
 ゴディンはあと2試合に出場すれば代表100キャップの大台に乗る。アトレティコでも、気がつけば公式戦通算250試合が見えてきた(2015年11月20日現在で227試合)。
 
 おそらく世界で最も地味で、最も優れたCB。注目や賛辞とは少し離れた場所で、ゴディンはこれからも静かにその素晴らしきキャリアを歩んでいくだろう。
 
文:豊福晋
 
【著者プロフィール】
豊福晋/1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。
 
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