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【現地記者座談:選手編】金崎、清武、柏木のセンターラインは新たな可能性を提示した。転換期を迎える長友にも注目

カテゴリ:日本代表

増山直樹(サッカーダイジェスト)

2015年11月14日

「清武の“シンクロ率”が攻撃を活性化させました」(河治)

3月のチュニジア戦以来の先発となった清武だが、絶妙なポジショニング、パス回しで周囲の能力をも引き出した。写真:徳原隆元

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――清武に関しては?
 
河治「今後、中心になってもらわなきゃいけない選手です。清武は周りの良さを活かしながら自分も活きられる。実際にシンガポール戦では、金崎や武藤が引き立ちました。ああやってタイミング良く前線で連係が取れた要因として、清武の存在は大きい。そこが香川や本田とちょっと違うところで、攻撃の中心に居座るけど周囲を引き上げる能力がすごく高い。王様は王様だけど、“意見を聞く王様”というか」
 
宇都宮「独裁じゃなく、立憲君主って感じかな。金崎の清武に対するTVのコメントも印象的でしたよね。あれは単に、大分やニュルンベルクで一緒にいたからってわけじゃないと思う」
 
河治「ですね。清武はかなり高い位置にいて金崎のサポートに回っていましたから。その背後で柏木が縦の関係を盛り立てて、清武を下げないようにしていたのも見逃せません。いずれにせよ、清武の“シンクロ率”が攻撃を活性化させました」
 
宇都宮「香川と清武って、そう考えると共存できる可能性は高そうですよね」
 
河治「極論、清武はボランチもできるけど、例えばアンカーに湘南の遠藤みたいなタイプを置いて、香川と清武のインサイドハーフを組ませてみるのも面白そう。ドルトムントで言う、ギュンドアンと香川みたいな関係になれるかもしれません」
 
宇都宮「そうなると、図らずも金崎、清武、柏木というセンターラインの組合わせは、今後にいろんな可能性を広げてくれたのかもしれませんね。まあ、相手が格下のシンガポールだったのでまだなんとも言えませんが。ところで、本田どうでした? 僕的には、本田にそこまで頼らないチームの輪郭を観た気がします」
 
河治「本田はゴールには絡みましたけどね」
 
宇都宮「でもやっぱり存在感は薄かった」
 
――確かに勝負どころの場面に絡んだ一方、全体を通したパフォーマンスは精彩を欠きました。
 
宇都宮「最後のところはさすがだとは思います。そこは凄いし、本田を貶めるつもりはないんですが、いい加減、本田に頼り過ぎるのは危険な気もします。そのなかでシンガポール戦は多少なりとも参考になりそうです」
 
河治「ゲーム展開が本田ありきではなくなったなか、本田は決定的な仕事もした。ここも、シンガポール戦の総括のひとつになるでしょう」
 
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