浦和のサッカーはアジア攻略のヒントになるはずだ。
そんな柏木と武藤に加えて、GKの西川、CBの槙野、ウイングバックの関根や宇賀神らをベースにして、欧州組の個の力を融合させるやり方が、もしかすると代表強化の近道と言えるのかもしれない。
なぜなら、ブラジル・ワールドカップを制したドイツ代表がバイエルンを基盤にしたチーム作りをしているように、世界にはひとつのクラブをベースに代表強化に取り組む国があるからだ。
同じクラブでプレーする選手が少ない現代表のスタメン(シリア戦で言うと、西川=浦和、長友=インテル、槙野=浦和、酒井高=ハンブルク、吉田=サウサンプトン、香川=ドルトムント、山口=C大阪、長谷部=フランクフルト、本田=ミラン、原口=ヘルタ、岡崎=レスター)を見れば、チームプレーを求めるのが困難なのが多少なりとも分かるだろう。
少し話は逸れるが、代表でいまひとつ凄みに欠ける香川を輝かせたいのなら、その香川を“王様”にしてチームを作るべきだ。個の巧さではなく、幹となる香川との相性をなにより重視して、枝葉となりうる選手を選ぶ。現実味には乏しいが、そういうやり方もひとつの手法としてあるということだ。
特殊なサッカーをする浦和の選手たちを、代表チームに組み込みにくいという発想は捨てたほうがいいかもしれない。むしろ、連動したダイレクトプレーでチャンスを作り出す浦和のサッカーに合う選手たちを選ぶべきではないか。
引いて守る戦い方は十八番だったFC東京の守備網を、第1ステージでもズタズタに引き裂いた浦和のサッカーは、日本がアジア予選を勝ち抜くうえで大きなヒントになるはずだ。
理想論かもしれない。とはいえ、守りを固めてきた相手を攻略する手段として、浦和の選手をベースとしたチーム作りは試す価値があるのではないだろうか。
FC東京×浦和戦を視察したハリルホジッチ監督は、果たして11月シリーズにどんなメンバーを招集するのか、注目したい。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
なぜなら、ブラジル・ワールドカップを制したドイツ代表がバイエルンを基盤にしたチーム作りをしているように、世界にはひとつのクラブをベースに代表強化に取り組む国があるからだ。
同じクラブでプレーする選手が少ない現代表のスタメン(シリア戦で言うと、西川=浦和、長友=インテル、槙野=浦和、酒井高=ハンブルク、吉田=サウサンプトン、香川=ドルトムント、山口=C大阪、長谷部=フランクフルト、本田=ミラン、原口=ヘルタ、岡崎=レスター)を見れば、チームプレーを求めるのが困難なのが多少なりとも分かるだろう。
少し話は逸れるが、代表でいまひとつ凄みに欠ける香川を輝かせたいのなら、その香川を“王様”にしてチームを作るべきだ。個の巧さではなく、幹となる香川との相性をなにより重視して、枝葉となりうる選手を選ぶ。現実味には乏しいが、そういうやり方もひとつの手法としてあるということだ。
特殊なサッカーをする浦和の選手たちを、代表チームに組み込みにくいという発想は捨てたほうがいいかもしれない。むしろ、連動したダイレクトプレーでチャンスを作り出す浦和のサッカーに合う選手たちを選ぶべきではないか。
引いて守る戦い方は十八番だったFC東京の守備網を、第1ステージでもズタズタに引き裂いた浦和のサッカーは、日本がアジア予選を勝ち抜くうえで大きなヒントになるはずだ。
理想論かもしれない。とはいえ、守りを固めてきた相手を攻略する手段として、浦和の選手をベースとしたチーム作りは試す価値があるのではないだろうか。
FC東京×浦和戦を視察したハリルホジッチ監督は、果たして11月シリーズにどんなメンバーを招集するのか、注目したい。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)