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【バイタルエリアの仕事人】Vol.21 興梠慎三|J1歴代2位の得点をマークも、「ゴールよりアシストの方が気持ち良い」

カテゴリ:連載・コラム

野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年10月30日

得点よりアシストやその前の決定的プレーの方が気持ち良い

浦和時代には、Jリーグ史に残る得点数をマークした。(C)SOCCER DIGEST

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 歴代屈指の得点数を誇りながら、得点にこだわりがないとストライカーらしからぬ一面を見せる興梠。実は、プロ入り当初はMFで、その後にFWに転向した。そのためか、得点以外のプレーにも強いこだわりを持っている。

 佐藤氏の記録に第26節・サガン鳥栖戦のゴールで並び、第31節・川崎フロンターレ戦のPKで抜いたが、“歴史的得点”ともいえる鳥栖戦の得点でも、大きな喜びは表わさなかった。

 一方、第39節・ジュビロ磐田戦で披露したガブリエル・シャビエルの札幌での初得点を演出したプレーには、大きな手ごたえを感じたようだ。

 同戦の21分、田中駿汰が右サイドからペナルティエリア手前中央に送ったパスに反応した興梠は、ワンタッチでペナルティエリア右へスルーパス。抜け出した金子拓郎がゴール前へ折り返すと、走り込んだG・シャビエルが右足で合わせてネットを揺らした。

――◆――◆――

 鳥栖戦のゴールは、個人としてはそんなに喜びはなかったです。ただ、チームとしては勝たないといけない状況だったので。その試合で先制点を取れたのは、良かったです。自分のゴールというより、チームとして大きいゴールでした。
 
 僕は、一応中盤としてプロに入りました。その後、1年目の終わりぐらいからFWで使われるようになりました。どちらかというとゴールを決めて喜ぶよりも、アシストができた時の喜びに方が大きかった気がしますし、今もアシストの方が気持ち良いですね。

 磐田戦のシャビエルの得点シーンでは、ポストプレーしか考えていなかった。うちの選手に“3人目の動き”をしてほしいとずっと思っていました。その動きは、練習でもやっているので、あの時は、間違いなくあの場所に金子拓郎が走り込んできてくれると思っていました。

 あとは、丁寧にスルーパスを出すだけでした。あのシーンも自分がゴールを取った時よりも気持ち良かったです。アシストはつかないプレーでしたが、あの一本のパスで、ほぼほぼ得点につながるようなプレーができた。

 アシストやゴールの手前のプレーを大事にしている自分としては、磐田戦のようなプレーをどんどんやっていきたいです。

【動画】コンサ興梠慎三が披露したG・シャビエルのJ初Gの起点となったポストプレー
 
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