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【カタールW杯|A組展望】大本命オランダはセネガルとの初戦で敗戦のリスクも。初出場カタールはホームアドバンテージを活かせるか

カテゴリ:国際大会

河治良幸

2022年10月13日

名手を揃えるセネガルは4強入りも可能なポテンシャルを持つ

FIFAランクではアフリカ勢トップの18位のセネガル。エースのマネ(写真)ほか、欧州リーグで活躍する名手を擁する強国だ。(C)Getty Images

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■セネガル
(2大会連続3回目の出場)

 2002年日韓大会のベスト8が記憶に残るが、チーム力は当時よりはるかに上だ。

 最新のFIFAランキングはアフリカ勢で最高の18位。そして主力にはバイエルンの新エースであるサディオ・マネ、ともにチェルシーのCBカリドゥ・クリバリとGKエドゥアール・メンディなど、欧州サッカーのファンなら誰でも聞いたことがある名手がズラリと並ぶ。

 やや力が劣ると見られるカタールが同居していることからも、セネガルにとってはチャンスかもしれない。ネーションズリーグのために欧州の列強がアフリカ勢と試合できていないことも利用すれば、グループAの本命と見られるオランダから勝利してもおかしくない。

 4-3-3をベースとする左ウイングにマネがいるため、相手のディフェンスは絶対的なエースに引っ張られやすい。しかし、セネガルはマネだけのチームではなく、右には破壊的な突破力を誇るイスマイラ・サールがいる。

 FWケイタ・バルデが薬物違反で欠場確定と報道されているのはひとつ不安要素だが、有力候補は26人から漏れるほどおり、アフリカ勢として未知の4強入りも可能なポテンシャルがある。
 
■オランダ
(2大会ぶり11回目の出場)

 前回の予選敗退から世代交代を経て、2014年のブラジル大会で同国を3位に導いた老将ファン・ハール監督のもとで、悲願のW杯制覇へチームの再構築を進めてきた。

 抽選会はポット2に回ったが、実力は侮れない。欧州リーグの中断から開幕戦まで時間はないものの、セネガルとの初戦を乗り切れば、日程的にファイナルまでの逆算はしやすい。

 マタイス・デ・リフトが統率する3バックと、フレンキー・デ・ヨングが仕切る4枚の中盤で多角的にボールを回していくスタイルは変わらないが、前の3枚は並びも含めて、試合ごとに使い分ける可能性もある。

 メンフィス・デパイ、ドニエル・マレン、ステファン・ベルハイスと非凡なアタッカーは揃うが、クラブレベルの活躍も含めて、本当の意味で“核”と呼べるスーパーエースはいない。それを逆に相手チームが読めない要素として利用しながら、本大会でブレイクする選手を期待することになりそうだ。
 
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