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【指揮官コラム】特別編 三浦泰年の『情熱地泰』|帰国早々の直感は「降格したって焦らなくていい!」

カテゴリ:特集

サッカーダイジェスト編集部

2015年10月07日

日本では“感じるままに”行動するのは難しい。

タイでは選手はもとより、現地に住む多くの人々が直感や感性を大事にしていると感じたという。(C) SOCCER DIGEST

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 こうした状況を僕がどう感じているか? 思ったこと、感じたことをまずは率直に語ってみたい。
 
 とはいえ、やはり日本は違う……と思ってしまうのだ。どういう事かと言えば、この瞬間、やはり「感じる」ことより「考えて」しまうからだ。それが今日のコラムの本題なのかもしれない。
 
 分かりやすく言うなら、こう言っても良いかもしれない。
「○○と言ったら、××さんはどう思うだろうか?」
 感じるままというより、何かを察したり、誰かを思いやったり……、考えるのが先になってしまう。
 
 サッカーの世界もプレーは考えてやるのでは遅い。直感や自然の動き感覚、感性が大事になる。例えば、ヤカンを触って「熱っ」と手を離す瞬間のスピードや箸でおかずを取る時の箸の動き、人に箱に入ったケーキをプレゼントする時の腕の上げ下げ、ピンポン(チャイム)のボタンを押すときの腕の動き。
 
 すべてはその瞬間、考えなくても自然と無駄な動きや動作は入らずに、自然な力で動いている。これが一番速く、自然な動きなのである。
 
 自然な身体の使い方、バランス・体重のかけ方、力の入れ方、抜き方をトレーニング(訓練)するには速い動きを意識、考えながらトレーニングしなければならない。つまり、「考えないでプレーできる」ように考えさせる。「考えない」でスピードを上げるトレーニングを「考えて」するのだ(笑)。
 
 書いているだけでも(読んでいるだけでも)実に難しい。
 
 日本では、こうした考える習慣があり、先を読む(先読み)傾向が強い。察する心、思いやる心があり、それが日本人の良いところだと思う。タイではそうした部分を感じることがなかった。タイの人々はより感覚的で、「考える」という部分では、日本人のほうが優れていると思う。
 
 だから今、エスパルスに起こっていることを誰に伝えるかによって本音と建前が生まれてくる。テレビで言えることと友人に伝えるべきことを使い分け、コラムで表現することも異なることがあるのは否定できない。
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