タイでのチャレンジは終わるが、新たな窓がまた開く。
タイでのチャレンジがついに終わりを告げる。
9月26日にタイリーグ・ディビジョン2の最終節が行なわれる。タミーワタナFCのスーパーヘッドコーチ(総監督)として、ここまでチームを率いてきたが、この最終戦に勝てば文句なく残留が決まる。タイへ来て9か月が経とうとし、タミーワタナFCのあるサラヤに来て3週間。悔いのない準備をして最終節の試合に臨むのみである。
相手はすでにプレーオフ(チャンピオンシップ)進出と優勝を決めており、D2イーストリーグをぶっちぎりで優勝したライヲンFC。自分で選んだのではないが、どこか自分らしいステージが用意されたと思っている。
ムエタイが盛んなタイでは、こういった立場を青コーナーと呼ぶ。チャンピオンが赤コーナーであれば挑戦者は青コーナーだ。つまり、弱者を強者に挑ませる仕事である。悔いを残しては絶対いけない戦いが目の前にあるのだ。
そして、総監督として4試合目となるこの試合は、タミーワタナFCでのラストゲームでもあり、僕にとってタイでのラストマッチでもある。たくさんのタイへの想いを心に秘めながらの試合になる。
チェンマイFCを辞任と引き換えに戦った4試合。そしてチェンマイのみでタイを退くことを拒み、自ら選んだD2のタミーワタナFCでの残留争い。プロの監督として選んだ道がどうであれ、プロとは呼べないような環境での指揮だったとはいえ、学んだこと、吸収したことも少なくなかった。いろんな経験をさせてもらったなかでの、一足お先のシーズン終了となりそうだ。
そうは言っても、なにが起こるか分からないのがサッカーの世界である。自分にとってタイというドアは閉まるが、また新たな窓がたくさん開く。
監督も選手も鞄ひとつでどこでも動くのがサッカー界。また新天地で、新たな戦いが続く。まずは26日の最終節を全うし、10月1日に日本へ帰国することが決まっている。次回、じっくりとタイを振り返りたいと思う。
今はまだ、戦い前の静けさのようなもの……。これからも僕にパワーを送って欲しい。
2015年9月22日
三浦泰年
9月26日にタイリーグ・ディビジョン2の最終節が行なわれる。タミーワタナFCのスーパーヘッドコーチ(総監督)として、ここまでチームを率いてきたが、この最終戦に勝てば文句なく残留が決まる。タイへ来て9か月が経とうとし、タミーワタナFCのあるサラヤに来て3週間。悔いのない準備をして最終節の試合に臨むのみである。
相手はすでにプレーオフ(チャンピオンシップ)進出と優勝を決めており、D2イーストリーグをぶっちぎりで優勝したライヲンFC。自分で選んだのではないが、どこか自分らしいステージが用意されたと思っている。
ムエタイが盛んなタイでは、こういった立場を青コーナーと呼ぶ。チャンピオンが赤コーナーであれば挑戦者は青コーナーだ。つまり、弱者を強者に挑ませる仕事である。悔いを残しては絶対いけない戦いが目の前にあるのだ。
そして、総監督として4試合目となるこの試合は、タミーワタナFCでのラストゲームでもあり、僕にとってタイでのラストマッチでもある。たくさんのタイへの想いを心に秘めながらの試合になる。
チェンマイFCを辞任と引き換えに戦った4試合。そしてチェンマイのみでタイを退くことを拒み、自ら選んだD2のタミーワタナFCでの残留争い。プロの監督として選んだ道がどうであれ、プロとは呼べないような環境での指揮だったとはいえ、学んだこと、吸収したことも少なくなかった。いろんな経験をさせてもらったなかでの、一足お先のシーズン終了となりそうだ。
そうは言っても、なにが起こるか分からないのがサッカーの世界である。自分にとってタイというドアは閉まるが、また新たな窓がたくさん開く。
監督も選手も鞄ひとつでどこでも動くのがサッカー界。また新天地で、新たな戦いが続く。まずは26日の最終節を全うし、10月1日に日本へ帰国することが決まっている。次回、じっくりとタイを振り返りたいと思う。
今はまだ、戦い前の静けさのようなもの……。これからも僕にパワーを送って欲しい。
2015年9月22日
三浦泰年