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【セリエA現地レポート】15年ぶりの首位! フィオレンティーナ躍進を演出したP・ソウザ新監督の手腕とは?

カテゴリ:ワールド

片野道郎

2015年09月29日

P・ソウザ新監督の下でインテンシティー型のスタイルに。

ヴィオラの宿敵ユベントスで活躍した現役時代のキャリアも影響し、今夏の就任当初はティフォージから批判が集中したP・ソウザ新監督。しかし、瞬く間に新スタイルをチームに植え付け、結果を残している。(C)Alberto LINGRIA

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 しかし、フィオレンティーナは、明確な戦術的アイデンティティーを持ったモダンでインテンシティーの高いサッカーで、開幕からポジティブな結果を積み重ねていった。
 
 開幕戦でミランに2-0と完勝し、続くアウェーのトリノ戦では先制しながら後半に3点を喫して逆転負けに終わったが、その後はわずか1失点で4連勝。4-1と大勝したインテル戦は、チームの現時点における完成度の高さ、そしてさらなるポテンシャルをはっきりと示す内容だった。
 
 モンテッラが率いた昨シーズンまでのフィオレンティーナは、ボールポゼッションに基盤を置くリズムがやや遅めでテクニカルなスタイルが特徴だった。
 
 ボールを失うと比較的早いタイミングで自陣にリトリートし、そこから組織的なプレッシングで奪回を目指すという守備コンセプトを持っていたのだ。
 
 しかしP・ソウザ新監督は、攻撃の局面におけるポゼッション志向を保ちながらも、ネガティブ・トランジション(攻→守の切り替え)では、即時奪回を目指す敵陣でのハイプレス、そして守備の局面でも積極的に前に出る超攻撃的プレッシングを導入。90分間を通してハイペースを保つインテンシティーの高いスタイルへとチームを進化させたのだ。
 
 指揮官P・ソウザは、母国ポルトガルで生まれたコーチングメソッドである「戦術的ピリオダイゼーション」を採り入れている。
 
 システムは相手や状況によって3-4-2-1と4-2-3-1を使い分けるが、そのいずれにおいてもプレーコンセプトは共通。攻撃ではボールポゼッションによりコンパクトな陣形を保ってチームを押し上げ、敵2ライン(DFとMF)間に入り込んでのプレーから崩しを狙う。守備では、FWを含む10人全員による「前に出るプレッシング」が基本原則だ。
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