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「ゴールを決めるだけのFWは不要」実はバイエルンはレバンドフスキを放出したがっていた。シャビも望まなかったバルサ移籍の舞台裏【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2022年07月29日

なぜ問題の決着が7月までずれ込んだのか

レバンドフスキの放出を要求していたのがナーゲルスマン監督(左)だ。(C) Getty Images

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 先述した通り3月、バイエルンはレバンドフスキに1年間の契約延長オファーを提示した。しかしハーランド獲りに失敗した直後のそのアプローチをレバンドフスキは退団を決意するように仕向ける動きと捉えた。もうこれで両者の腹は決まった。

 であれば、どうして問題の決着が7月までずれ込んだのか。バイエルンの上層部は、バルサの戦略ミスにその理由を求める。昨シーズン終了後の5月にレバンドフスキが口にした「バイエルンの練習に参加するつもりはない」という言葉は、クラブ内で耐え難い脅迫と受け止められた。名誉会長のウリ・ヘーネスは、「クラブの弱い立場に付けこんで造反行為が報われるという考え方は、我々には通用しない」と非難した。

 バイエルンはしばらくの間、無関心と傲慢さを装った。バルサが最初に提示した4500万+500万ユーロのオファーには応じないまま、チームは新シーズンに向けて始動。レバンドフスキは前言を撤回して練習場に姿を見せた。交渉の停滞を打破したのもバイエルン側の働きかけによるものだった。バルサが移籍金7000万でラフィーニャを獲得するという情報をキャッチすると、レバンドフスキに報告し、代理人のピニ・ザハビに圧力をかけさせたのだ。
 
 数日後、バルサはラフィーニャとの加入を発表。焦燥感に駆られたレバンドフスキはザハビにすぐにバルサ以外の移籍先を探すよう命じた。ザハビがバルサの会長、ジョアン・ラポルタに状況を説明すると、その数時間後には前回提示を上回るオファーが届いた。

 カーンもヘーネスも驚きはしなかった。ラポルタは再三否定しているが、バイエルンの上層部はザハビとの間には単なるクラブトップと代理人以上の利害関係があることを把握しており、バルサの関心が自分たちにとって有益なビジネスとなることを常に理解していたからだ。

 今、バイエルンのコーチングスタッフの間では、巨大な難題を突き付けられたたシャビへの同情論が高まっている。ラ・リーガはブンデスリーガに比べて、組織化された守備を構築するチームが多く、そんな中でレバンドフスキをバルサの緻密な戦術に適応させるのは決して簡単な作業ではないと考えているからだ。
 
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