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【采配検証】森保監督の気配りに満ちた選手選考。厳格な外国人指揮官であれば、すでに何人かは“失格”の可能性も

カテゴリ:日本代表

加部 究

2022年07月20日

「投資」と「褒美」のバランスで構成された「神奈川選抜」

A代表デビューを飾った藤田。積極的にボールを受けて攻撃を構築した。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 今回、森保監督は、良くも悪くも気配りに満ちた選手選考を行なった。かつてプロ草創期頃までは、フル代表の貯蔵庫としてB代表活動の必要性が論議の的となった。年齢別代表の活動が計画的に進み、若くしてJリーグどころか海外へ出て行く選手が増えて来た今ではフェードアウトの傾向にあるが、それでも国内でプレーする選手たちのモチベーションを高めるには貴重な機会だ。

 鈴木彩艶のように将来への希望を込めた選択もあれば、水沼宏太や宮市亮のように頑張っていれば年齢は関係ない、というメッセージを込めた人選もあった。こうして「投資」と「褒美」のバランスで構成された「神奈川選抜」は、互いに良く知る間柄だったこともあるのか、比較的良く機能した。

 山根視来や水沼が町野修斗の動き出しを捉えてピンポイントのクロスを送れば、西村も「下で動き回るのが得意だから」と話し合って巧みに連動した。さらに藤田譲瑠チマも積極的にボールを受け、構築に絡んだ。
 
 そして山根や谷口彰悟は、このメンバーの中では別格で、順調に確認作業が済んだ。当然2人とも韓国戦ではプレーするはずだ。しかし彼らがW杯メンバーの当落線上にあることを考えれば、パリ・サンジェルマン戦でのテストを優先させたほうが有効なデータを得られたのではないだろうか。

 E-1選手権も、かつてダイナスティカップと呼ばれた頃の「東アジア選手権」は、それなりの緊迫感があった。欧州組どころかアマチュアで占められた頃の日本は、韓国、中国、北朝鮮を追いかける立場にあり、1992年にハンス・オフト指揮下で初優勝したときは快挙だった。

 だが以後、日中の力関係がすっかり逆転した現在は、広島勢の大量起用が予想される直接対決にも質的な期待は見込めない。韓国戦へのメンバー展望が焦点となる試合の意味合いは、ほぼ香港戦と変わらない。

取材・文●加部 究(スポーツライター)

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