「ゴールを奪う」ことに真正面から向き合うようになった。
佐賀東高校時代から注目を浴び、強豪Jクラブからのオファーもありながら、それを断って筑波大に進学した。筑波大では1年生からエースとして活躍し、4年時には大学ナンバーワンストライカーと称され、鳴り物入りで鹿島に入団。1年目から出番を得た。
常に第一線で戦ってきた自負がプライドとなり、いつしかそれが自身の考え方を狭めてしまっていた。だが今季、試合に出られなかった時間が、逆に自分自身を見直す時間につながり、赤崎はプライドを捨て、もう一度自分の原点である『ゴールを奪う』ということに真正面から向き合えるようになった。
これにより途中出場した時のプレーの質は格段に上がった。今季これまでリーグ戦で途中出場した際のゴールは3で、後半からの短い出場時間で結果を残すことは、昨年の彼にはなかったことだった。
そして9月2日のナビスコカップ準々決勝・第1戦のFC東京戦。赤崎はスタメンで出場すると、0-1で迎えた43分、「相手はクロスからの失点が多く、特にニアへの対応が弱いことは事前のスカウティングで分かっていた」と、立ち上がりから狙っていたニアのスペースに走り込んで、山本脩斗の左からの折り返しを合わせて、同点ゴールを叩き込んだ。
しかし、59分に土居聖真と交代。またしてもフル出場はならなかった。
「FWは点を取って評価されるのと、プラスで他になにができるかが評価されると思います。今日の試合は、点は取れたけど、プレスの面やボールの引き出し方など、試合前の監督の意図に応えられなかった部分があった。常にそれらの意図に応えられるプレーをしていきたい」
もちろん納得はいっていない部分はある。それを次へのモチベーションに変えるメンタリティを、背番号18を背負うこのストライカーは持っている。より信頼されるFWになるためには、コンスタントに結果を残し続け、プラス指揮官の要望に応えるプレーをしなければならない。これがはっきりと意識できている限り、赤崎が今後ブレイクスルーする可能性は大いにあるだろう。
取材・文:安藤隆人
常に第一線で戦ってきた自負がプライドとなり、いつしかそれが自身の考え方を狭めてしまっていた。だが今季、試合に出られなかった時間が、逆に自分自身を見直す時間につながり、赤崎はプライドを捨て、もう一度自分の原点である『ゴールを奪う』ということに真正面から向き合えるようになった。
これにより途中出場した時のプレーの質は格段に上がった。今季これまでリーグ戦で途中出場した際のゴールは3で、後半からの短い出場時間で結果を残すことは、昨年の彼にはなかったことだった。
そして9月2日のナビスコカップ準々決勝・第1戦のFC東京戦。赤崎はスタメンで出場すると、0-1で迎えた43分、「相手はクロスからの失点が多く、特にニアへの対応が弱いことは事前のスカウティングで分かっていた」と、立ち上がりから狙っていたニアのスペースに走り込んで、山本脩斗の左からの折り返しを合わせて、同点ゴールを叩き込んだ。
しかし、59分に土居聖真と交代。またしてもフル出場はならなかった。
「FWは点を取って評価されるのと、プラスで他になにができるかが評価されると思います。今日の試合は、点は取れたけど、プレスの面やボールの引き出し方など、試合前の監督の意図に応えられなかった部分があった。常にそれらの意図に応えられるプレーをしていきたい」
もちろん納得はいっていない部分はある。それを次へのモチベーションに変えるメンタリティを、背番号18を背負うこのストライカーは持っている。より信頼されるFWになるためには、コンスタントに結果を残し続け、プラス指揮官の要望に応えるプレーをしなければならない。これがはっきりと意識できている限り、赤崎が今後ブレイクスルーする可能性は大いにあるだろう。
取材・文:安藤隆人