• トップ
  • ニュース一覧
  • 【ナビスコカップ】今季公式戦7得点目! プライドを捨て原点に立ち返った鹿島・赤崎秀平が秘める可能性

【ナビスコカップ】今季公式戦7得点目! プライドを捨て原点に立ち返った鹿島・赤崎秀平が秘める可能性

カテゴリ:Jリーグ

安藤隆人

2015年09月03日

「ゴールを奪う」ことに真正面から向き合うようになった。

FC東京戦はゴールこそ奪ったものの59分に交代を告げられた。ゴール以外の部分でも貢献したいと赤崎は言う。(C) SOCCER DIGEST

画像を見る

 佐賀東高校時代から注目を浴び、強豪Jクラブからのオファーもありながら、それを断って筑波大に進学した。筑波大では1年生からエースとして活躍し、4年時には大学ナンバーワンストライカーと称され、鳴り物入りで鹿島に入団。1年目から出番を得た。
 
 常に第一線で戦ってきた自負がプライドとなり、いつしかそれが自身の考え方を狭めてしまっていた。だが今季、試合に出られなかった時間が、逆に自分自身を見直す時間につながり、赤崎はプライドを捨て、もう一度自分の原点である『ゴールを奪う』ということに真正面から向き合えるようになった。
 
 これにより途中出場した時のプレーの質は格段に上がった。今季これまでリーグ戦で途中出場した際のゴールは3で、後半からの短い出場時間で結果を残すことは、昨年の彼にはなかったことだった。
 
 そして9月2日のナビスコカップ準々決勝・第1戦のFC東京戦。赤崎はスタメンで出場すると、0-1で迎えた43分、「相手はクロスからの失点が多く、特にニアへの対応が弱いことは事前のスカウティングで分かっていた」と、立ち上がりから狙っていたニアのスペースに走り込んで、山本脩斗の左からの折り返しを合わせて、同点ゴールを叩き込んだ。
 
 しかし、59分に土居聖真と交代。またしてもフル出場はならなかった。
「FWは点を取って評価されるのと、プラスで他になにができるかが評価されると思います。今日の試合は、点は取れたけど、プレスの面やボールの引き出し方など、試合前の監督の意図に応えられなかった部分があった。常にそれらの意図に応えられるプレーをしていきたい」
 
 もちろん納得はいっていない部分はある。それを次へのモチベーションに変えるメンタリティを、背番号18を背負うこのストライカーは持っている。より信頼されるFWになるためには、コンスタントに結果を残し続け、プラス指揮官の要望に応えるプレーをしなければならない。これがはっきりと意識できている限り、赤崎が今後ブレイクスルーする可能性は大いにあるだろう。
 
取材・文:安藤隆人
【関連記事】
【ナビスコカップ準々決勝・第1戦】新潟が浦和に大勝。神戸は敵地で柏に快勝し4強に前進!
【カンボジア戦展望/予想スタメン付き】苦戦するようなら指揮官の進退問題に発展するのは必至か
"観戦力"識者のカンボジア戦展望――W杯アジア2次予選に潜む「ダブルスタンダード」
「誰かの後継者にはなれない」日本代表・柴崎岳が掲げる理想像とは?
【日本代表】怖さを持って、臨機応変に――。長谷部誠は平常心で舵を取る
【カンボジア戦前日会見】ハリルホジッチ監督「攻撃面で6~7つのソリューションを選手たちには提示した」
【日本代表】不動のストライカー岡崎慎司が悲壮な決意。「点を取れなければ自分はいらない存在」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ