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パリ五輪を狙う大学屈指のGK法政大・近藤壱成。成長に繋がった強力なライバルたちとの守護神争い「彼らの存在がなければ…」

カテゴリ:大学

安藤隆人

2022年05月17日

「競争相手が、どこに行ってもたくさんいた」

近藤(21番)は、高校時代から強力なライバルたちとのポジション争いに身を投じてきた。写真:安藤隆人

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 そんな近藤は、磐田U-18から法政大にやってきた。高校、大学と常に強烈なライバルたちとともにサッカー人生を歩んできた。

 高校時代は1学年下に、昨年、U-22日本代表としてU-23アジアカップ予選に出場をしたGK杉本光希(立正大)がいた。磐田U-18で高3の春までは近藤がレギュラーだったが、途中から杉本に守護神の座を明け渡し、最後まで奪い返すことはできなかった。

 大学に進学をすると、1年次には中野小次郎(札幌)らが立ちはだかった。2年次の序盤こそレギュラーの座を掴み取ったが、終盤は中野に定位置を奪い返される形となった。

 さらに1学年下のGK中川真が成長し、法政大の守護神争いはまさに『三つ巴』の状態になった。そして昨年も前期はレギュラーとして出場をするも、後期は中川にスタメンを譲る試合も増え、なかなか定着できない日々が続いた。

 そして今年、全日本大学選抜に選ばれるも、第1GKは、青森山田高時代に全国制覇を成し遂げている同い年の飯田雅浩(国士舘大)だった。
 
 法政大では昨年、U-20日本代表候補にも選ばれた中川が虎視淡々とレギュラーの座を狙っており、激しいポジション争いは現在も継続中だ。また、プロを目指すなかで古巣磐田への復帰を考えるのであれば、同じく磐田U-18出身で1学年下の杉本の存在もライバルになる。

 さらに近藤は、2001年1月15日生まれ。パリ五輪を目指すU-21日本代表の世代であり、そうなると小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、鈴木彩艶(浦和)、野澤大志ブランドン(岩手)などハイレベルな選手たちがライバルとなる。

 どこにいっても不動の存在となれないもどかしさはある。だが、その環境こそ自分を成長させてくれた1番の要因だと近藤ははっきり言い切った。

「彼らの存在がなければ、僕はこの位置まで来れていないし、全日本大学選抜にも選ばれていなかったと思う。もちろん競争相手が、どこに行ってもたくさんいたことで、苦しい時間はたくさんあったけど、それ以上に自分がどうやったら試合に出られるのか、成長できるのかを真剣に考える時間が多くあった。それこそが僕が大学で一番伸びた最大の要素だと思っています」

 その言葉通り、苦しい思いや、思い通りにいかない現実に何度も直面しながらも、ライバルを認め、自分の成長を突き詰めてきたからこそ、彼は常に競争の場に立てていると言っていい。
 
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