「長友さん、もう全てが速すぎて頭がついていかないです」
そして20日の練習と最終日の流通経済大との練習試合では、前述した戸惑いもあってかコンディションを崩して、外から見学することになってしまった。本人の中ではリアルな物差しを突きつけられて、メンタル的にもフィジカル的にも大きな衝撃があったと予想される。だが、こうした経験も彼にとって大きな財産となったのではないだろうか。彼が目指すのはこの世界で当たり前のようにプレーできることであり、世界に羽ばたいてプレーをすることであるのだから。
彼にとっては屈辱に思うかもしれないが、そんなことはない。経験し、かつ外から冷静に見ることができたことで、今後の彼にとってはプラスのエネルギーになるはずだ。
「アンリは一緒に組んでいても『長友さん、もう全てが速すぎて頭がついていかないです』ってボールが出る度に言っていたんです。彼は日本代表のスピードを感じていたと思うのですが、世界レベルと照らし合わせると、まだまだ自分たちの脳の神経系も遅いんだということを感じると思うので、そういうところは伝えていきたい」
これは長友のアンリに対する言葉だ。上には上がいる。大事なのはその上を早い段階で経験し、そこに順応してさらに上のステージに行くことが出来るか。それをやって世界で輝いた先輩たちの愛を受けながら、アンリは明確に見えた目標を一つずつ達成していく未来へ力強い一歩を踏み出したと言えるだろう。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
「アンリは一緒に組んでいても『長友さん、もう全てが速すぎて頭がついていかないです』ってボールが出る度に言っていたんです。彼は日本代表のスピードを感じていたと思うのですが、世界レベルと照らし合わせると、まだまだ自分たちの脳の神経系も遅いんだということを感じると思うので、そういうところは伝えていきたい」
これは長友のアンリに対する言葉だ。上には上がいる。大事なのはその上を早い段階で経験し、そこに順応してさらに上のステージに行くことが出来るか。それをやって世界で輝いた先輩たちの愛を受けながら、アンリは明確に見えた目標を一つずつ達成していく未来へ力強い一歩を踏み出したと言えるだろう。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)