統率役を託されるであろう谷口のゲームコントロールにかかる部分は大きい
連係面を重視するなら、川崎フロンターレのキャプテン・谷口とかつて同クラブでプレーしていた板倉のコンビがベターではないか。「彰悟さんのことは、僕はよく知っていますし、プレースタイルや性格などいろんなことを理解しています」と板倉も自信満々にコメントしていた。
【日本代表練習PHOTO】W杯出場に向けて山場の2連戦。欧州組も合流し必勝態勢で臨む
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今回の日本代表も4-3-3布陣のスタートが濃厚だが、その場合は中盤に元川崎の守田英正(サンタクララ)と田中碧(デュッセルドルフ)も陣取ると目される。となれば、板倉&谷口コンビは短時間で呼吸を合わせやすい。準備期間の短い代表活動では、所属クラブで築いたユニットをそのまま有効活用して組織を構築するのが手っ取り早い。それはバルセロナ中心のスペイン代表、バイエルン・ミュンヘン中心のドイツ代表もそうだった。指揮官もそのあたりは心得ているはずだ。
谷口は30歳という年齢もあり、4人の中では最も統率力や戦術眼、駆け引きに長けている。まだ最終予選に出ておらず、勝負のかかった国際舞台の経験が少ないという点は気がかりではあるが、吉田不在の最終ラインにはやはりリーダーシップのある人材がほしい。つねに冷静沈着で、幅広い視野でゲーム全体を見られる彼はその役割に適している。
「パワーやスピードはもしかしたら海外でやっている選手の方が慣れがあるかもしれないですけど、そこだけじゃない部分がディフェンスにはたくさんある。そこには自信を持って取り組みたい。ポジショニングでサボらない、味方が競り合っている時のカバーリングだとか丁寧にやり続けることは大事なポイント」と母校・大津高校時代から教訓である「凡事徹底」を心がけていくという。
恩師・平岡和徳総監督も「谷口は川崎J1連覇の主将を経験し、確固たる覚悟を持って代表に挑んでいる。今はまさに新しい飛躍の入り口に立っている。ここで使わない手はない」と背中を押していた。そういう意味でも今回はこの男にリーダー役を任せてもいい時期だ。昨年6月のセルビア戦(吹田)では後輩・植田と共闘し、17~21日の国内合宿で中谷と連日組んだ経験を踏まえても、今は使い時と言ってよさそうだ。
対戦相手の中国は12月にリー・シャオポン監督が就任したばかり。手の内が分からない部分があるものの、帰化選手のうちアロイージオは出場停止。もうひとりのアランが最前線に陣取るだろう。彼をつぶせる対人に強い人間は必ずひとりは置かなければならない。それが板倉なのか、植田なのかは未知数だが、絶対に失点は許されない。いずれにしても、統率役を託されるであろう谷口のゲームコントロールにかかる部分は大きい。その一挙手一投足に注目したい。
谷口は30歳という年齢もあり、4人の中では最も統率力や戦術眼、駆け引きに長けている。まだ最終予選に出ておらず、勝負のかかった国際舞台の経験が少ないという点は気がかりではあるが、吉田不在の最終ラインにはやはりリーダーシップのある人材がほしい。つねに冷静沈着で、幅広い視野でゲーム全体を見られる彼はその役割に適している。
「パワーやスピードはもしかしたら海外でやっている選手の方が慣れがあるかもしれないですけど、そこだけじゃない部分がディフェンスにはたくさんある。そこには自信を持って取り組みたい。ポジショニングでサボらない、味方が競り合っている時のカバーリングだとか丁寧にやり続けることは大事なポイント」と母校・大津高校時代から教訓である「凡事徹底」を心がけていくという。
恩師・平岡和徳総監督も「谷口は川崎J1連覇の主将を経験し、確固たる覚悟を持って代表に挑んでいる。今はまさに新しい飛躍の入り口に立っている。ここで使わない手はない」と背中を押していた。そういう意味でも今回はこの男にリーダー役を任せてもいい時期だ。昨年6月のセルビア戦(吹田)では後輩・植田と共闘し、17~21日の国内合宿で中谷と連日組んだ経験を踏まえても、今は使い時と言ってよさそうだ。
対戦相手の中国は12月にリー・シャオポン監督が就任したばかり。手の内が分からない部分があるものの、帰化選手のうちアロイージオは出場停止。もうひとりのアランが最前線に陣取るだろう。彼をつぶせる対人に強い人間は必ずひとりは置かなければならない。それが板倉なのか、植田なのかは未知数だが、絶対に失点は許されない。いずれにしても、統率役を託されるであろう谷口のゲームコントロールにかかる部分は大きい。その一挙手一投足に注目したい。