髙橋はマルチプレーヤーぶりを発揮。得点能力も
もう一人の成長株は髙橋だ。
「2021シーズンに関しては、出場時間数、先発の数が少ないので満足していない」と、話すが、チームにとっては非常に貴重な存在だった。CBの選手が少ないため、紅白戦や練習試合では本職のボランチよりも、CBでプレーすることが多かった。公式戦では、試合途中から左のウイングバック、トップ下、3ボランチの一角、ダブルボランチ、そして3バック(しかも、中央、左、右といずれも経験)と、あらゆるポジションでプレー。
「技術がしっかりとしているので、どこのポジションに入っても、高いレベルでプレーできる」(末吉塁)と、チームメイトも信頼を寄せる。
「2021シーズンに関しては、出場時間数、先発の数が少ないので満足していない」と、話すが、チームにとっては非常に貴重な存在だった。CBの選手が少ないため、紅白戦や練習試合では本職のボランチよりも、CBでプレーすることが多かった。公式戦では、試合途中から左のウイングバック、トップ下、3ボランチの一角、ダブルボランチ、そして3バック(しかも、中央、左、右といずれも経験)と、あらゆるポジションでプレー。
「技術がしっかりとしているので、どこのポジションに入っても、高いレベルでプレーできる」(末吉塁)と、チームメイトも信頼を寄せる。
3バックの中央と右はトレーニングや練習試合でもほぼ経験なかったが大きな問題なくプレー。驚いたのは左で先発出場した32節の松本戦だ。守備はもちろんのこと、パス出し、末吉の活かし方が抜群だった。42分に脳震盪のため交代となったが、あのポジションで90分間プレーを見たかった。特に左サイドに入った時の左足の使い方は絶妙。意識的ではなく、自然と左足を主としたボールさばきをするので、そのプレーを見るだけでも価値があるだろう。そして、「ここで点が欲しい」という場面ではしっかりとゴール。アウェーの31節の群馬戦でユン・ジョンファン監督は、「シュート力があるから1本狙ってほしい」と、髙橋を送り出し、見事にその期待に応えた。
そんな髙橋に、「チームメイトである見木選手のすごいところを挙げてほしい」と、お願いしたところ、一瞬、間があいて、「味方でも悔しいからな」と、前置きをし、「もちろん、攻撃に関しては、上手な部分、力強い部分、相手を見る部分、特にすごいなって思っていましたけれど」とコメント。「悔しい」と素直に表現できる純粋さと、負けられないという気持ちが見えた一瞬だった。
櫻川ソロモンの成長も含め、リーグ終盤に向けて上向きとなった点は明るい材料だが、J1から4チームが降格して争う、2022シーズンの昇格争いは今年以上に熾烈になるのは間違いない。今年のベースを強固なものにしながらも、さらなるチーム、クラブとしての成長が必要だ。
取材・文●加茂郁実(フリーライター)
そんな髙橋に、「チームメイトである見木選手のすごいところを挙げてほしい」と、お願いしたところ、一瞬、間があいて、「味方でも悔しいからな」と、前置きをし、「もちろん、攻撃に関しては、上手な部分、力強い部分、相手を見る部分、特にすごいなって思っていましたけれど」とコメント。「悔しい」と素直に表現できる純粋さと、負けられないという気持ちが見えた一瞬だった。
櫻川ソロモンの成長も含め、リーグ終盤に向けて上向きとなった点は明るい材料だが、J1から4チームが降格して争う、2022シーズンの昇格争いは今年以上に熾烈になるのは間違いない。今年のベースを強固なものにしながらも、さらなるチーム、クラブとしての成長が必要だ。
取材・文●加茂郁実(フリーライター)