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三笘投入と4-2-3-1へのシフトには確かな狙い。“大迫&古橋”へのトライも前向きな要素【コラム】

カテゴリ:連載・コラム

河治良幸

2021年11月18日

古橋を投入して、2トップ色を強める

81分に決勝弾をマークし、直後にベンチに下がった伊東。「交代と思ったところで、最後決められたので良かった」と苦笑する。(C)Getty Images

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 引き続き伊東が警戒される状況で、逆サイドに強力なドリブラーの三笘を入れることで、同サイドからの打開力を強めると同時に、中央に突破口を見出しやすくする。

「幅を取ることは意識しました。右では伊東選手が開くので、僕も開いてなるべく中央のスペースを開けることと、相手の中盤の選手、サイドバックを引き付けて押し込む形を増やそうとしました」

 三笘もそう振り返るように、右の伊東に左の三笘が加わることで、オマーンはディフェンスの的を絞れなくなり、ラインも必要以上に下がることで、前半戦には無かった中央の突破口が生まれた。そこを活用することで、大迫や南野が前を向いて勝負する余地も出てくるだけでなく、逆サイドからフリーランで飛び込む隙も生じてくる。

 そうした流れから、森保監督は62分、二枚替えでさらに勝負のカードを切る。南野に代えて古橋亨梧を投入して、2トップ色を強めた。それと同時に長友佑都に代えて中山雄太を左サイドバックに配置することで、三笘が前向きに仕掛けるためのパス供給を増やし、ボールを失った直後の回収力も高める狙いが見られた。

 そこから古橋と三笘が特長を発揮してオマーンのディフェンスを脅かしたが、伊東はいつもの鋭さを出せずにいた。「身体的にキツくて、たぶん代わるだろうなと思っていて、自分のところで、いつもなら仕掛けて抜けるところで足がもつれたりしていた」と本人も振り返る状況で、森保監督も浅野拓磨に交代する準備をしていたタイミングで、81分に待望のゴールが生まれた。
 
 三笘のドリブルからのクロスが一度オマーンのアムジャド・アルハルティにカットされるが、すぐに攻撃から守備に切り替えると、パスを受けたジャミール・アルヤマディを三笘と中山で挟んで奪い返し、中山がタイミング良く前を向く三笘にパス。ペナルティエリア内を抉りながらのクロスに大迫が合わせようとして、オマーンのディフェンスが引き付けられ、ファーサイドから伊東が飛び込んで左足で合わせた。

「(中山)雄太に行った時にちょっと動き直して、(三笘)薫に入った時に、相手の前に入ろうという意識で走り出した」と振り返る伊東は「多分交代と思ったところで、最後ゴールを決められたので良かった」と苦笑する。

 ただ、こうした形も日本の狙いがダイレクトに表われたもので、貴重なアシストを記録した三笘もサポートしてくれた中山に感謝しながら「最後のほうでゴールを破れたのは必然の結果」と語った。
 
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