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【現地発】森保J、いよいよ競争激化か…三笘・中山の活躍が想起させる5年前の「ビッグ3」外し

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年11月17日

東京五輪世代の躍動によってオマーン戦に勝利。地殻変動が起きたのは間違いない

オマーン戦の決勝点をお膳立てした二人。三笘と中山が存在感を示した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 2022年カタール・ワールドカップ(W杯)出場権獲得へ、勝点6が必須と言われた11月2連戦。11日のベトナム戦(ハノイ)を伊東純也(ヘンク)の一撃で勝ち切った森保一監督は「勝っている時はチームを変えない」という定石通り、16日のオマーン戦(マスカット)も、ほぼ顔ぶれを変えずに4-3-3でスタートした。先発で入れ替えたのは、出場停止の守田英正(サンタ・クララ)に代わって柴崎岳(レガネス)を起用しただけ。酒井宏樹(浦和)の足の状態が万全ではなかったのか、山根視来(川崎)を連続出場させる流れとなった。
 
 だが、序盤はアグレッシブに挑んでくる相手に対し、日本は効果的な攻めを思うように繰り出せなかった。指揮官は試合前からサイド攻撃の重要性を強調。伊東と山根の右のタテ関係、南野拓実(リバプール)と長友佑都(FC東京)の左のタテ関係を有効活用しながら敵陣を崩しにかかった。が、特に南野・長友側が徹底マークされ、ゴールライン際まで深く攻め込む形を作れない。

「相手も元気で対応力がある中でなかなか難しかった」と指揮官は話したが、そこで数的優位を作れなければ、中央の大迫勇也(神戸)に決定的チャンスが訪れないのも自明の理だった。大迫自身はベトナム戦よりコンディションが上がり、タメを作ったり、起点となったりはしていたが、強固な守備ブロックをかいくぐってゴールに迫るような迫力は示せない。そのあたりは2019年アジアカップ(UAE)の頃に比べると物足りなさを拭えなかった。

 結局、前半はボール支配率こそ63%とオマーンに差をつけたが、シュート数はわずか4本。点を取って勝たなければならない日本にとっては芳しい内容とは言えなかった。そこで指揮官はキャプテン・吉田麻也(サウサンプトン)とも相談のうえ、システムを4-2-3-1へシフト。三笘薫(サン=ジロワーズ)という飛び道具を左サイドに投入する。

 この采配はズバリ的中。傑出した打開力を誇る彼が相手2、3枚を剥がすことによって、ゴール前も右サイドも空くようになる。その流れを加速させたのが、62分から長友に代わった中山雄太(ズウォーレ)。三笘の突破を引き出す彼の頭脳的なポジショニングとサポートのおかげで、前半は沈黙していた左サイドが大いに活性化し、ラスト10分の時間帯での伊東の決勝弾という形で結実する。

 森保監督がここまで起用に慎重な姿勢を見せ続けていた東京五輪世代の躍動によって、土俵際に追い込まれていた日本はアウェー2連戦で勝点6をゲット。グループ2位に浮上し、カタール行きが見えてきた。チームに地殻変動が起きたのは紛れもない事実だろう。
 
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