• トップ
  • ニュース一覧
  • 【消えた逸材】オランダで得点王に輝いたモロッコ代表FW、トッテナムでは“出場ゼロ”でアヤックスでは監督と衝突。現在はスナイデルの誘いを受けて…

【消えた逸材】オランダで得点王に輝いたモロッコ代表FW、トッテナムでは“出場ゼロ”でアヤックスでは監督と衝突。現在はスナイデルの誘いを受けて…

カテゴリ:連載・コラム

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年10月28日

ロッカールームでデブール監督と衝突?

18-19シーズン、エクセルシオール時代のエル・ハムダウィ。 (C)Getty Images

画像を見る

 新政権の初陣、チャンピオンズ・リーグのミラン戦でいきなりスタメン落ち。不満をあらわにしたメディア対応でデブールの不興を買うと、決定的な衝突が起こる。

 RKCと対戦した3月のKNVBカップ準決勝だった。先発してゴールを奪いながらハーフタイムで交代を告げられると、これに腹を立て、ロッカルームで「許されざる行為」(デブール)に及ぶ。デブールに突っかかり、チームメイトが慌てて取り押さえたという報道は、その場にいたヤン・ヴェルトンゲンが否定したが、それに近い乱暴な振る舞いがあったのは事実だろう。

 謹慎処分を言い渡され、1か月ほどで復帰が許されても、ピッチで身勝手なプレーを繰り返すばかり。味方にパスを出そうとせず、強引なシュートでチャンスを潰し、やがてファンからも愛想を尽かされ完全に孤立した。

 移籍の受け皿が見つからなかった翌11-12シーズンはエールディビジの選手登録を外れ、リザーブチーム(U-21チーム)で飼い殺しにされたのは、自業自得でしかないだろう。監督の評価を冷静に受け止められなかったのはプロとしての自身の未熟さだ。
 
 12年夏、3年契約と背番号9番を用意したフィオレンティーナに移籍するも、1年目が19試合・3ゴールに終わると翌13-14シーズンはマラガへレンタル。そこでもパッとせず、最後はほぼ戦力外の扱いで3年の契約期間が満了した。

 フィオレンティーナ退団後は、古巣AZからカタール、サウジアラビアと中東のクラブを渡り歩き、18-19シーズンのエクセルシオールを最後に第一線を離れ、20年10月からオランダ5部に相当するアマチュアリーグのDHSCに籍を置いている。

 ユトレヒトが本拠地のDHSCは、元オランダ代表の名手ヴェスレイ・スナイデルが本格的にサッカーを始めたクラブで、知り合いに誘われて参加した親善試合でスナイデルから入団の誘いを受け、「楽しみながら続ける道を選んだ」。しかし、ここでキャリアを終えるつもりはないそうだ。37歳になったムニル・エル・ハムダウィは言う。

「しっかりフットボールを続けたい」

文●松野敏史

※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年9月16日号より転載
【関連記事】
【消えた逸材】バルサのカンテラで「メッシと双璧」と呼ばれたMFは、なぜ表舞台から姿を消したのか
【消えた逸材】柏でもプレーした元セレソンMF。「ブラジル史上最高のボランチになれる」と期待されるも、馴染めなかった日本を去った後…
【消えた逸材】放送禁止用語を口にするなど愚行を繰り返し…。うつ病を患って輝きを失ったチェコの天才はいま?
【消えた逸材】メッシらと北京五輪を制した“リケルメの再来”。交通事故を境に暗転した小兵FWのキャリア
「日本では味わえないフィジカルだった」本田圭佑が16年前になぎ倒されたオランダの“消えた逸材”との対戦を回想!「性格に難があったみたい」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ