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「俺はのほほんとしてられへんねん!」頭角現わすFW林大地、プロ入り前の“叫び”に母校恩師が確信した想い【東京五輪】

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2021年08月06日

「決して器用な選手ではなかったけど、ゴールを目指す貪欲さは凄まじいものがあった」

U-24日本代表の前線で台頭する林。メキシコ戦で銅メダルを引き寄せるゴールはなるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 メンバー発表時点でFW林大地は正式メンバーではなく、バックアップメンバーだった。だが、大会のエントリー枠が18から22になり、正式なメンバーになると一気にFWの一番手にのし上がり、初戦の南アフリカ戦でスタメン出場を果たすと、第2戦のメキシコ戦でもスタメン出場し、献身的な守備と前線の起点として日本の勝利に貢献をした。決勝トーナメントでは準々決勝のニュージーランド戦、準決勝のスペイン戦でもスタメン出場。今やU-24日本代表のストライカーとして君臨し続けている。

「スペインは強かった。その中で大地は前線でポイントになるプレーはできていたけど、相手はかなりコンパクトに戦ってきたし、かつラインコントロールも繊細だったので、オフサイドになるシーンが多かった。そこをもっと上回る駆け引きをこれから身につけるべきだと思います」
 
 こう語るのは林の履正社高校時代の恩師・平野直樹監督だ。平野監督は林の抜擢と今大会の活躍についてこう続けた。

「彼の前からの献身的な守備は後ろの選手にとって大きいと思いますし、日本は久保選手や堂安選手など2列目にタレントが揃っているの、林のように動いてくれるし、起点にもなってくれるし、彼らが前向きの状況でボールを受けられるので、うまく全体とマッチしていると思います」

 林はガンバ大阪ジュニアユース出身。この時のG大阪ジュニアユースは3冠(JFAプレミアカップ、日本クラブユースサッカー選手権U-15、全日本ユース(U-15)選手権)世代というかなりの力を持った代だったがゆえに、林は定位置をつかめず、ユースにも昇格できなかった。

「決して器用な選手ではなかったけど、ゴールを目指す貪欲さは凄まじいものがある。当時はその前への推進力をサイドで活かそうと思って、1年の時から3トップの右に置いていました」

 平野監督はこの時、4人の1年生をスタメンに起用をしていた。その4人の中に林、DF田中駿汰(北海道コンサドーレ札幌)、MF牧野寛太(長野パルセイロ)がいた。4人全員がG大阪ジュニアユース出身でユースに上がれなかった選手たち。

「彼らは1年の時からそれぞれの特徴を持っていて、ボールをきちんと繋げるし、運べる選手たちだった。『俺たちで全国の頂点とってやろう』と1年の時から口にしていて、本当にギラギラしていた」
 
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