極度の拙攻でダービー完敗──。ガンバ大阪が抱える“難問”に最適解はあるのか

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年07月05日

ラインが間延びして宇佐美が位置を下げて…

大阪ダービーでなかなか前を向かせてもらえなかったアデミウソン。攻撃陣に役者は揃っているはずのガンバだが……。写真:田中研治

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[J1リーグ第2節]G大阪 1-2 C大阪/7月4日/パナスタ

 各駅停車のようなパスワークをしているあたりに、攻撃面での自信のなさが垣間見えた。ガンバ大阪はPK以外にビッグチャンスを掴むことなく、宿敵の軍門に降ったのだ。

 土曜日ナイターで行なわれたJ1リーグ第2節、セレッソ大阪戦。前半こそ拮抗したゲーム展開で攻勢を仕掛ける時間帯もあったガンバだが、前半アディショナルタイムに先制点を奪われると、あっさり先行逃げ切りのゲームプランが瓦解。宮本恒靖監督は早々にパトリックや井手口陽介らベンチの潤沢なカードを切って打開を図るも空転し、逆に緩慢な守備から追加点を決められてしまう。その後にPKで1点を返せたのは、ホームチームにとってせめてもの救いだった。

 戦前の予想通り、3-1-4-2のシステムで臨んだ。だがキックオフ直後から、アンカー遠藤保仁の両脇に空いたスペースを敵の清武弘嗣やレアンドロ・デサバトらに好きなように蹂躙されてしまう。3バックは押し上げを図れず、本来シャドーの倉田秋と矢島慎也も後方に引っ張られる。攻撃の急先鋒を担う宇佐美貴史はボールに触ろうとたびたび中盤まで位置を下げ、どんどんチームとしてのライン間が間延びしていった。

 やがてアデミウソンの1トップに近い布陣となり、小柄なブラジリアンめがけてロングボールが供給される始末。再始動後にガンバはふたつの練習試合を非公開で行なったが、主軸メンバーは攻撃の閉塞感に不安を募らせていた。ましてやリスタート初戦の相手は、緻密なブロック守備をさせたらJ随一の強度を誇るセレッソだ。行き当たりばったりでも、チャンスは掴めなかった。

 宇佐美が下がってくるのは以前から変わらない。言うなれば彼は、バルセロナにおけるリオネル・メッシのごとき存在なのであって、宮本監督もある程度のフリーロールを容認しているだろう。要は宇佐美が低めに位置したときに、彼を追い越すような効果的な動きが出てくるか否か。加えて、それを宇佐美が信じて活用できるかどうか。セレッソ戦ではどこか割り切って、アデミウソンとふたりで最後までやっちゃおう、というムードが漂っていた。

 
 ガンバが誇る至宝は、整備されない攻撃に関して次のように語っている。

「セレッソは素早く戻ってブロックを作ってきてる。そのなかで素早く攻められない。去年も同じ状況があって、前に前にという意識が足りなくて、トレーニングを重ねるなかでどんどんゴールに向かう姿勢が良くなっていった。まだ全体練習が再開して1か月。練習でもどんどん仕掛けていく部分が少ないと感じているし、ここぞで人数をかけられていない。ただそのぶん、まだ伸びしろはあると思う」

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