「無観客は試合のテンポが…」鉄人ヤットは新記録樹立もダービー完敗に“本音”を吐露

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年07月05日

攻撃の閉塞感を払拭できず、54分で交代

新記録を樹立した遠藤。だが再開初戦の大阪ダービーは苦い敗北に終わった。写真:田中研治

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[J1リーグ第2節]G大阪 1-2 C大阪/7月4日/パナスタ

 ついに前人未到の新記録が打ち立てられた。

 ガンバ大阪のMF遠藤保仁が土曜日に行なわれたJ1リーグ第2節、セレッソ大阪戦で先発出場。これでJ1リーグ通算632試合出場を達成し、楢崎正剛氏の631試合を上回って単独トップに躍り出たのである。

 試合後のリモートインタビューでは、報道陣から記録更新に関する質問が殺到。なんとか印象的な言葉を引き出そうと記者陣はさまざまな角度からチャレンジするが、遠藤自身は淡々としたもの。もともとそこの“数字”に大きなこだわりもない。「いつも通りでした。いい試合をしたいと思ってピッチに立ちましたよ。(チームメイトの)みんながTシャツを着てくれてたのは嬉しかったですけどね」との回答が、偽らざる気持ちだろう。

 兎にも角にも、大阪ダービーは完敗と言ってもいい内容だった。

 現在のガンバは、拮抗した試合展開から先に点を取って勝利を掴むほかない。やはり攻撃のパンチ不足は顕著で、一朝一夕に解決する課題ではないだろう。この日も閉塞感が漂ったままだった。やはり2月の開幕節、3ポイントを奪った横浜F・マリノス戦のような試合展開が理想だ。

 セレッソ戦では攻勢を仕掛ける時間帯は確かにあったものの、前半アディショナルタイムという嫌なタイミングで均衡を破られ、みずからゲームを難しくしてしまった。後半頭からラッシュを掛けても空回りで、逆にリードを広げられる始末。その後にPKで1点差に詰め寄ったが、強固な守備ブロックを敷く宿敵に追いつくことはできなかった。

 
 3-1-4-2システムのアンカーに入った遠藤自身も、パフォーマンスはいまひとつだった。ボールを持ってもなかなか効果的なパスを前線に配給できず、チームアタックのギアを上げられない。「ゲーム感覚のところに問題はなかったけど、やっぱり無観客だと試合のテンポが上がらないというのは感じました」と本音を漏らし、「まあでもやる前からそれは分かっていたんでね。割り切ってやってましたけど」と付け加えた。

 攻撃を活性化させたい宮本恒靖監督は、54分に遠藤に代えて井手口陽介を、矢島慎也に代えてパトリックを投入して前線を強化した。ヤットは「過密日程で交代枠が5つある。状況が状況ですから」と指揮官の判断を受け入れたが、交代時はさすがに悔しそうな表情を浮かべていた。

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