先手を取って有利にゲームを進められたが…
[J1リーグ第30節]鳥栖1-2横浜/11月2日/駅スタ
鳥栖対横浜の一戦を取材するための下準備をしていると、編集部の鳥栖担当が言ってきた。「横浜、調子良さそうですけど、大丈夫ですか? 鳥栖は下位に沈んでいますけど、駅スタでは鹿島にもFC東京にも勝っていますから」。
今季の鳥栖はたしかに残留争いに巻き込まれているが、個々を見ればタレントが揃う好チームだ。強豪相手にホームスタジアムで勝利する。別段不思議なことではないが、ここまでに鳥栖が積み上げてきた9勝のうち、優勝戦線をリードする2チームが含まれていることを考えると、ネガティブな想像が膨らんでしまう。「ああやっぱり横浜も勝てなかったんですね」と、鳥栖担当のほくそ笑む顔が浮かんでくる。
鳥栖は13節の鹿島戦は1-0の完封勝利、28節のFC東京戦は2-1の逆転勝利を収めている。29節終了時点で、上位争いは勝点1差で鹿島、FC東京、横浜の3チームがひしめき、三つ巴の様相を呈しているが、久々のリーグ制覇を目指す横浜にとってもアウェー鳥栖戦は“鬼門”となるのか。
結果的に、横浜は2-1で白星を掴んだ。前半に早々と2点のリードを奪い、後半は鳥栖の反撃を1点に抑えて見事に逃げ切ってみせた。
実際、簡単な試合ではなかった。先手を取って有利にゲームを進められたが、とりわけ後半の鳥栖の猛攻は迫力があり、選手たちもそれは実感している。
鳥栖対横浜の一戦を取材するための下準備をしていると、編集部の鳥栖担当が言ってきた。「横浜、調子良さそうですけど、大丈夫ですか? 鳥栖は下位に沈んでいますけど、駅スタでは鹿島にもFC東京にも勝っていますから」。
今季の鳥栖はたしかに残留争いに巻き込まれているが、個々を見ればタレントが揃う好チームだ。強豪相手にホームスタジアムで勝利する。別段不思議なことではないが、ここまでに鳥栖が積み上げてきた9勝のうち、優勝戦線をリードする2チームが含まれていることを考えると、ネガティブな想像が膨らんでしまう。「ああやっぱり横浜も勝てなかったんですね」と、鳥栖担当のほくそ笑む顔が浮かんでくる。
鳥栖は13節の鹿島戦は1-0の完封勝利、28節のFC東京戦は2-1の逆転勝利を収めている。29節終了時点で、上位争いは勝点1差で鹿島、FC東京、横浜の3チームがひしめき、三つ巴の様相を呈しているが、久々のリーグ制覇を目指す横浜にとってもアウェー鳥栖戦は“鬼門”となるのか。
結果的に、横浜は2-1で白星を掴んだ。前半に早々と2点のリードを奪い、後半は鳥栖の反撃を1点に抑えて見事に逃げ切ってみせた。
実際、簡単な試合ではなかった。先手を取って有利にゲームを進められたが、とりわけ後半の鳥栖の猛攻は迫力があり、選手たちもそれは実感している。
「やりにくかったですね。後半は特に勢いとか凄かった。あの迫力に飲み込まれそうになった」(畠中槙之輔)
「鳥栖にとっては勢いが出るというか、倍近くのパワーが出るスタジアムなんじゃないかと、やるたびに感じる。悪い意味ではなく、こっちがそこまでピンチでなくても、すごく盛り上がるので、その雰囲気に飲みこまれそうになる。前半は2-0だったけど、このままでは絶対に終わらないと思っていた」(喜田拓也)
63分には、ベンチに控えていた豊田陽平が投入される。鹿島戦では決勝点、FC東京戦では同点弾を決めている元日本代表FWは、横浜戦もバーを直撃するヘディングシュートを放つなど、やはり存在感があった。
現時点で7ゴールを記録し、チーム得点王の金崎夢生を出場停止で欠いていたのは鳥栖にとって大きな痛手だったはず。それでも、イサック・クエンカ、原川力、小野裕二、金森健志らが形成するアタックは、横浜を十分に苦しめていた。68分、オーバーラップした金井貢史のマイナス気味のクロスを金森がスルーし、原川が右足でねじ込んだゴールシーンは、見事な崩しだった。
スコアは2-1。勢いを得た鳥栖はさらに畳みかけてくる。前線からのハイプレッシャーで、後方からつないでくる横浜からボールを奪おうとする。
後半、どちらが劣勢かと言えば、横浜だった。自陣でボール逸となれば、即ピンチになる。割り切って大きく蹴り出し、セーフティにボールを前に運ぶのもひとつの手だったはずだが、横浜はあくまでも“つなぐ”という自分たちのスタイルにこだわった。
【横浜F・マリノス練習PHOTO】ついに首位と勝ち点1差!逆転優勝を目指し激しい雨の中で練習する横浜を激撮!!
「鳥栖にとっては勢いが出るというか、倍近くのパワーが出るスタジアムなんじゃないかと、やるたびに感じる。悪い意味ではなく、こっちがそこまでピンチでなくても、すごく盛り上がるので、その雰囲気に飲みこまれそうになる。前半は2-0だったけど、このままでは絶対に終わらないと思っていた」(喜田拓也)
63分には、ベンチに控えていた豊田陽平が投入される。鹿島戦では決勝点、FC東京戦では同点弾を決めている元日本代表FWは、横浜戦もバーを直撃するヘディングシュートを放つなど、やはり存在感があった。
現時点で7ゴールを記録し、チーム得点王の金崎夢生を出場停止で欠いていたのは鳥栖にとって大きな痛手だったはず。それでも、イサック・クエンカ、原川力、小野裕二、金森健志らが形成するアタックは、横浜を十分に苦しめていた。68分、オーバーラップした金井貢史のマイナス気味のクロスを金森がスルーし、原川が右足でねじ込んだゴールシーンは、見事な崩しだった。
スコアは2-1。勢いを得た鳥栖はさらに畳みかけてくる。前線からのハイプレッシャーで、後方からつないでくる横浜からボールを奪おうとする。
後半、どちらが劣勢かと言えば、横浜だった。自陣でボール逸となれば、即ピンチになる。割り切って大きく蹴り出し、セーフティにボールを前に運ぶのもひとつの手だったはずだが、横浜はあくまでも“つなぐ”という自分たちのスタイルにこだわった。
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