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小川航基、福満隆貴らに続く「補強」をフロントが明言!強化費リーグ最少レベルの水戸は、なぜ即戦力を獲れるのか

カテゴリ:Jリーグ

佐藤拓也

2019年07月26日

「J1昇格」への本気度をヒシヒシと感じる

水戸デビュー戦でゴールを挙げた小川(19番)。東京五輪世代のエース格が、そのポテンシャルを見せつけた。写真:滝川敏之

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 圧巻のデビュー戦であった。
 23節のFC琉球戦、57分に小川航基、64分に福満隆貴が投入された。56分に1点を返され、流れを琉球に持っていかれそうな展開になりながらも、ふたりが力強く流れを引き戻し、そして74分に小川が値千金の追加点を決めて、勝利を掴んだ。
 
 昨年までの夏と違う。ふたりの加入はそう印象付けた。昨季まで、水戸ホーリーホックの夏と言えば、つらい出来事の方が多かった。特に16年は忘れることができない。それまでチーム得点王として攻撃を牽引してきた三島康平(現・ロアッソ熊本)が同じJ2で戦う松本山雅FCに引き抜かれるという、リーグ最少レベルの強化費で運営しているチームの宿命を突き付けられる“事件”が起きた。
 
 だが、今季はそんな過去に抗おうとしている。J1からふたりが加わったチームからヒシヒシと感じるのは「J1昇格」への本気度の高さだ。リーグ序盤から上位争いを繰り広げ、現在は首位と勝点差1の3位につけている。「このチャンスを逃すわけにはいかない」という強い意志がチームだけでなく、クラブ全体から感じられる。
 

 西村卓朗強化部長は語る。
「昨年、長谷部茂利監督が就任して、『もう少しかみ合えば6位以内は行けそうだぞ』という手応えを掴むことができました。長谷部監督のサッカーも分かりましたし、求める選手像も理解していました。常に本気ではありますが、今季はプラン通り上位争いを繰り広げています。この状況をさらによくしていくためにはどうすればいいかということを考えて補強を行ないました」
 
 そして、白羽の矢が立ったのが上記のふたりであった。
「リーグ前期を振り返った時に得点力が課題でした。ここまで清水慎太郎と黒川淳史が2トップを組み、攻撃を引っ張ってくれていましたが、ふたりが怪我をしたときのことも考えられましたし、もっとFWとして感情面を表現できる選手が必要だなと感じていました。強い意志や感情面を表現できる選手が欲しいと頭にありました。
 
 もうひとつはフィニッシュの精度。速いとか、強いではなく、すべての要素のレベルが高い選手を取りたいと考えました。そういった点において、小川航基が候補に挙がり、獲得に動きました。福満に関しては、得点に関われるサイドMFの選手が欲しかった。これまで起用されてきた木村祐志と茂木駿佑はゲームを作るタイプ。一方、浅野雄也は仕掛ける選手。両方の要素を持った選手というイメージに一番マッチしたのが福満選手でした。福満に関しては、社会人リーグからJ1まで這い上がった彼の経歴を評価していて、今の状況が当たり前でないことを知っている。その点でも我々の求める選手像とマッチしました」
 
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