ブンデス屈指の名物ルール・ダービーは波乱の展開に。ドルトムントの敗因は何だったのか。【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2019年04月30日

試合後に怒りを露わにしていたファーブル監督

バイエルンとの優勝争いにあるドルトムント。指揮官のファーブルはシャルケとの大一番に勝ち切ることができなかった。(C) Getty Images

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 ブンデスリーガの優勝を争っている首位バイエルンと2位ドルトムント。先週末はニュルンベルク、そしてシャルケにそれぞれ敗れ、残り3試合で勝点は2ポイント差となっている。

 現地4月7日に行われたバイエルンとの首位決戦を0-5で落としたドルトムント。その後はマインツ、フライブルクに勝利を収め、ギリギリで優勝争いに踏みとどまっている。

 そして26日に行われたシャルケとのルール・ダービーは、ドルトムントが本当に優勝に値するチームなのか問われる、大一番だった。プレッシャーに押しつぶされることなく、自分たちのプレーをすることができるかが問われていた。

 だが、残念ながらその再試に合格することはできなかった。試合後半にキャプテンのマルコ・ロイスと右SBマリウス・ヴォルフがそれぞれ一発レッドで退場するなど、自分たちで流れを壊してしまい4失点を喫し、2-4で敗れている。

 試合後、ドルトムントの指揮官リュシアン・ファーブルは、試合内容についてほとんど言及しなかった。いや、できなかったのだろう。テレビのインタビューでも、記者会見でも、先制ゴール後に介入してきたビデオ判定でのPKへ怒りをまくし立てた。普段温厚なファーブルがメディアの前でここまで感情を露わにするのは珍しい。

 14分、ドルトムントはジェイドン・サンチョからの浮き球のパスを、フリーで抜け出したマリオ・ゲッツェがヘディングで押し込み、先制ゴールを決めた。

 しかし17分、主審のツバイアーがモニターチェックを行い、PKをシャルケに与えた。16分にシャルケのブレール・エムボロが放ったシュートを、ペナルティ・エリア内でユリアン・ヴァイグルがハンドではじき出したためだ。このPKをキッカーのダニエル・カリジューリが冷静にゴール右へと流し込み、シャルケは瞬く間に同点に追いついている。

 シャルケ指揮官フーブ・シュテフェンスは「先制点を許して、ここからどうやって気持ちを持ち上げていくべきかと考えていたときに、幸運な形で同点に追いつけた」とこの得点の効果に感謝していた。

 確かに、このゴールは、大きなターニングポイントになった。負け続けているチームは失点のたびに自信を失い、反撃する力をなくしてしまう。それを免れることができたことが大きい。

 だからこそ、ファーブルは納得ができなかったようだ。

「2-4で敗れた。だが結果は逆になる可能性もあったはずだ。我々は素晴らしいゴールで先制した。そのままプレーをと思っていたら、急にPKだって? このハンドに関するルールはサッカー界におけるスキャンダルだ! このルールを決めた人間はサッカーを全くやったことがない人間だ。サッカーを笑いものにしている」

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