小柄なテクニシャンが見せた一瞬の閃き!
ロシア・ワールドカップ開幕を約2か月後に控え、過去の大会を“復習”するのがちょっとしたブームになっているが、FIFAも公式サイトやSNSを駆使して様々な企画を行なっており、先日はアンケートによる「W杯歴代ベストゴール」を発表した。
これは過去20大会における優れた32のゴールをFIFAがノミネートし、そのなかのどれがベストかをファンに募ったもの。そして集計の結果、栄えある1位には、1986年メキシコ・ワールドカップでメキシコのマヌエル・ネグレテが挙げたゴールが輝いた。
これは過去20大会における優れた32のゴールをFIFAがノミネートし、そのなかのどれがベストかをファンに募ったもの。そして集計の結果、栄えある1位には、1986年メキシコ・ワールドカップでメキシコのマヌエル・ネグレテが挙げたゴールが輝いた。
6月15日に行なわれた決勝トーナメント1回戦のメキシコ対ブルガリア戦、前半の34分に生まれたネグレテのゴールは、先制弾ということでも価値の高いものだったが、11万人を超える大観衆を飲み込んだエスタディオ・アステカが沸きに沸いたのは、その美しさからだった。
縦パスをうまく処理し、ペナルティエリア手前で味方と浮き球でのワンツーを交わしたネグレテは、右足で勢いをつけて身体を浮かせ、地面と水平の状態で左足を一閃(上写真)。ボールは矢のようにブルガリアゴールの右隅に突き刺さった。
当時のメキシコ代表といえば、アクロバティックなプレーで有名なウーゴ・サンチェスがチームの中心として君臨していたが、そのお株を奪うジャンピングボレーを決めたネグレテ。彼もまた、メキシコ・サッカーを体現するような小柄なテクニシャンだった。
ちなみに、メキシコを勢いに乗せ、快勝(後半にも加点して2-0)に導いたこの美弾、ネグレテにラストパスを送ったのは、あの元日本代表監督のハビエル・アギーレだった。彼はこの大会、攻撃の不可欠な存在として全試合に出場。敗れた準々決勝の西ドイツ(当時)戦では延長戦で退場処分を受けている。
今回の企画では、古くは58年スウェーデン大会でペレがDFを浮き球でかわして決めたボレーシュートから、86年メキシコ大会でのディエゴ・マラドーナの「5人抜き」、そして前回ブラジル大会でハメス・ロドリゲスが披露した胸トラップから反転してのボレーなど、様々な時代の様々なかたちのゴールがエントリーしていた。
そのなかでネグレテのゴールが選ばれたことについては賛否両論の意見があるものの、この美弾そのものについては誰もが高く評価し、初めて見たという人からは驚きや感動の声も寄せられている。
サッカーの技術は年々進歩しているが、遠き過去にも、現在のそれに劣らぬスーパープレーは幾つも生まれている。この機会に、それらを改めて振り返ってみるのも悪くはないだろう。
縦パスをうまく処理し、ペナルティエリア手前で味方と浮き球でのワンツーを交わしたネグレテは、右足で勢いをつけて身体を浮かせ、地面と水平の状態で左足を一閃(上写真)。ボールは矢のようにブルガリアゴールの右隅に突き刺さった。
当時のメキシコ代表といえば、アクロバティックなプレーで有名なウーゴ・サンチェスがチームの中心として君臨していたが、そのお株を奪うジャンピングボレーを決めたネグレテ。彼もまた、メキシコ・サッカーを体現するような小柄なテクニシャンだった。
ちなみに、メキシコを勢いに乗せ、快勝(後半にも加点して2-0)に導いたこの美弾、ネグレテにラストパスを送ったのは、あの元日本代表監督のハビエル・アギーレだった。彼はこの大会、攻撃の不可欠な存在として全試合に出場。敗れた準々決勝の西ドイツ(当時)戦では延長戦で退場処分を受けている。
今回の企画では、古くは58年スウェーデン大会でペレがDFを浮き球でかわして決めたボレーシュートから、86年メキシコ大会でのディエゴ・マラドーナの「5人抜き」、そして前回ブラジル大会でハメス・ロドリゲスが披露した胸トラップから反転してのボレーなど、様々な時代の様々なかたちのゴールがエントリーしていた。
そのなかでネグレテのゴールが選ばれたことについては賛否両論の意見があるものの、この美弾そのものについては誰もが高く評価し、初めて見たという人からは驚きや感動の声も寄せられている。
サッカーの技術は年々進歩しているが、遠き過去にも、現在のそれに劣らぬスーパープレーは幾つも生まれている。この機会に、それらを改めて振り返ってみるのも悪くはないだろう。