【ミラン番記者】本田圭佑が最高の本拠地フィナーレ。出場に不満だったファンも…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2017年05月24日

考えうる限り最高の形でサン・シーロに別れを告げた。

自身にとってのサン・シーロ最終戦で本田は直接FKを叩き込み、最高のフィナーレを飾った。(C)Getty Images

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 その驚きのシーンは、本田圭佑にとってのサン・シーロ最終戦で起こった。誰も予想できなかった、素晴らしい光景。日本の皆さんもこんなシーンが、もう一度ミランで見られるとは思っていなかったろう。おそらくは彼自身も――。
 
 カルロス・バッカとの交代で57分にピッチに立った本田は、73分にペナルティーエリア正面からの直接FKを決めた。サン・シーロが歓声に沸き、ミラニスタたちが「HONDA!」と叫び、試合後は拍手の中で仲間と共にピッチを巡る――。
 
 こうして本田は考えうる限り最高の形でサン・シーロに別れを告げた。誰かが彼にミランでの日々を尋ねれば、本田は胸を張ってこう答えることができるだろう。
 
「俺はミランのヨーロッパリーグ出場の功労者だった」
 
 本田の左足のシュートがボローニャ・ゴールに吸い込まれるまで、試合は1-0、まだ勝利を確信できるスコアではなかった。だからこの2点目はミランにとって、極めて重要なものだったのだ。
 
 それと同時に本田個人としては、そのキャリアの中でも最低の失望と苦しみのシーズンに、ホーム最終戦でリベンジを果たしたことになる。最後の最後に彼はその存在を証明した。「本田圭佑ここにあり」と。これ以上のフィナーレはないだろう。
 
 それにしても、指揮官のヴィンチェンツォ・モンテッラは今回、よく彼にチャンスを与えたものだ。このボローニャ戦はヨーロッパリーグ(EL)行きへの切符がかかったビッグマッチであり、それもまだ勝敗の見えない0-0の段階で、過去20試合のセリエAでたった3分しかプレーしていなかった選手を起用したのだから。
 
 本田がミランで30分以上プレーするのは、今シーズン唯一のスタメンだった10節のジェノア戦以来。実に7か月ぶりだったのだ。
 
 モンテッラはなぜこんなギャンブルに出る勇気を持てたのか? ここ1週間のミラネッロ(ミランの練習場)における本田の様子、試合の展開、20試合中で3分しか出番がなくても気落ちせず正しいスピリットを持っていたこと、理由はそんなところだろう。
 
 昨夏の就任以来、ほとんど本田を顧みなかったモンテッラだったが、それでもピッチに立てば日本人は全力を尽くすと指揮官は知っていた。それが起用を決断させたのだ。試合後にはこう語っている。
 
「本田の試合への入り方は模範にすべきだ。シーズンの決定的なタイミングで失敗しなかったんだ。彼は偉大なプロであり、私は応えてくれると分かっていた。その投入や、全員が抱擁で祝ったことに満足している。偉大な男だ」

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