「最初は『モリくん(森重)、蹴ってよ』と頼んだけど…」
アジア・チャンピオンズリーグ(以下ACL)のラウンド16、上海上港をホームに迎えた第1戦でFC東京に先制のチャンスが訪れたのは43分だった。エリア手前、ゴールの正面に近い位置でFKを得ると、水沼は森重となにか相談しながら蹴る準備をしていた。
【PHOTOギャラリー】水沼の2発でFC東京が上海上港に先勝!(30枚)
「(ゴール前での距離が)ちょっと近すぎたので、最初は『モリくん(森重)、蹴ってよ』と頼んだら、『お前、蹴れよ』と言われて」
こうしてFKを任された水沼は、気持ちを落ち着かせる。そして──。
「GKを(壁を作って)隠した時に自分のなかでコースが見えた。そこに思いっきり蹴ろうと思いましたね。(蹴ったボールが)どこかに当たったみたいですけど、入って良かったです。自分の感覚であそこに蹴ったのが良かった」
“あそこ”とは、結果的に高橋の股を指す。
スローVTRで確認すると、「よくそこを通した」というハイレベルなシュートである。コースは狙った水沼も、股までは狙っていなかったようで、「股を狙っていたのか」という質問に対しては「う~ん、まあ、入ればいいんです」と返していた。
とはいえ、「あそこに蹴ろう」という強気な姿勢がゴールにつながったのは紛れもない事実である。
見事な先制弾を叩き込んだ水沼は、後半にも大きな仕事をやってのける。1-1に追いつかれた後の65分、徳永のクロスを右足で丁寧に合わせて勝ち越しゴールを奪ったのだ。
前半のゴールが“強気”なら、後半のこの得点は“計算し尽くされていた”。
実を言えば、水沼は前半に、ある感覚を掴んでいた。
「前半、(東)慶悟に何度かクロスを上げていてファー側の相手がボールウォッチャーになるのは分かっていた」
だから、65分の場面、水沼は「左サイドで(徳永)悠平さんが切り返した時点でファーに行こうと思った」
その判断はずばり的中。フリーになった水沼は「思い切り振り抜くというより、当てた」シュートでゴールネットを揺さぶった。
【PHOTOギャラリー】水沼の2発でFC東京が上海上港に先勝!(30枚)
「(ゴール前での距離が)ちょっと近すぎたので、最初は『モリくん(森重)、蹴ってよ』と頼んだら、『お前、蹴れよ』と言われて」
こうしてFKを任された水沼は、気持ちを落ち着かせる。そして──。
「GKを(壁を作って)隠した時に自分のなかでコースが見えた。そこに思いっきり蹴ろうと思いましたね。(蹴ったボールが)どこかに当たったみたいですけど、入って良かったです。自分の感覚であそこに蹴ったのが良かった」
“あそこ”とは、結果的に高橋の股を指す。
スローVTRで確認すると、「よくそこを通した」というハイレベルなシュートである。コースは狙った水沼も、股までは狙っていなかったようで、「股を狙っていたのか」という質問に対しては「う~ん、まあ、入ればいいんです」と返していた。
とはいえ、「あそこに蹴ろう」という強気な姿勢がゴールにつながったのは紛れもない事実である。
見事な先制弾を叩き込んだ水沼は、後半にも大きな仕事をやってのける。1-1に追いつかれた後の65分、徳永のクロスを右足で丁寧に合わせて勝ち越しゴールを奪ったのだ。
前半のゴールが“強気”なら、後半のこの得点は“計算し尽くされていた”。
実を言えば、水沼は前半に、ある感覚を掴んでいた。
「前半、(東)慶悟に何度かクロスを上げていてファー側の相手がボールウォッチャーになるのは分かっていた」
だから、65分の場面、水沼は「左サイドで(徳永)悠平さんが切り返した時点でファーに行こうと思った」
その判断はずばり的中。フリーになった水沼は「思い切り振り抜くというより、当てた」シュートでゴールネットを揺さぶった。