【FC東京】投入直後の衝撃弾。平山相太にゴールが生まれた要因とは?

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2016年04月03日

城福監督の期待にゴールという最高の結果で応えた。

冷静に左足でフィニッシュ。阿部のスルーパスを受けてからゴールを決めるまで、平山は実に落ち着いていた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 「正直、ピッチに立てるか立てないか、ギリギリのところのコンディションでした」

 FC東京の城福監督によれば、平山相太はそんなコンディションだった。試合展開によっては、おそらく使われなかっただろう。

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 しかし、ホームの名古屋戦。1-1で迎えた局面で、指揮官から声がかかる。「ゴールを決めてこい」と。

 前節の鹿島戦に続き、途中出場。69分、背番号9のユニホームを着た平山がピッチに入ると、味の素スタジアムは「平山コール」に包まれた。そんなサポーターの声援を支えに、「試合に集中していた」彼はすぐさま大仕事をやってのける。

 70分、丸山祐市、前田遼一とつないだボールを受けた阿部拓馬が、バイタルエリアから最前線で待つ平山に鋭いスルーパス。すると、エリア付近でトラップした平山は目の前にいたDFふたりをかわすように、左方向に2タッチして最後は左足で勝ち越し弾を叩き込んだ。

「ファーストタッチでボールを良いところに置けました。相手のシュートブロックまで見ていました。すぐにシュートを打ちたかったけど、相手に当たらないタイミングまで待てましたね。

 緊張はなかったです。シュートを打ったシーンでは空いているコースが見えた。阿部選手が自分の足もとに出してくれて良かった。あれで上手くシュートまで持って行けた」

 城福監督の期待にゴールで応えた平山を待っていたのは、チームメイトの祝福だった。ベンチメンバーも含め、みんながこのストライカーのゴールを喜んだ。

「(平山)相太くんが味スタのピッチに立てて、ゴールを決められたことがとても嬉しかった」(森重真人)

「出ている選手、ベンチいる選手みんなに囲まれて、とても嬉しかったです」(平山)

 Jリーグでは2014年8月16日の鳥栖戦、味スタでは同7月27日以来のゴールだった。同8月23日の浦和戦で右足を骨折して以来、ここまで度重なる怪我に苦しんできただけに、その喜びもひとしおだった。

「ずっと怪我をしている時も小平(グランドなど)で応援してくれる人がたくさんいたので、良かったです」

 投入直後にいきなりゴールを決めることができた要因はいくつかある。

 そのひとつは2トップの関係性だ。
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