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“デカくて動ける”190センチのCB。ブレイク必至の大津・五嶋夏生はあふれる涙をこらえ切れず「勝たせられるキャプテンになりたい」

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2024年02月23日

強烈なリーダーシップでも存在感

大津のキャプテンに任命された五嶋。今季の高校サッカー界で注目選手のひとりだ。写真:松尾祐希

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 190センチのサイズが一際目をひく。先の高校サッカー選手権では78キロで登録されていたが、間近で見てみると、それ以上に身体の厚みを感じる。1年生の頃から課題としていたフットワークも大幅に改善され、足の運び方は以前よりもスムーズになった。

 新チームが発足して約1か月。大津の新主将に任命されたCB五嶋夏生(2年)が高校ラストイヤーに向け、順調なスタートを切っている。

 2月17日から20日まで鹿児島県で開催された九州高等学校(U-17)サッカー大会では、守備の柱として6試合にフル出場。空中戦と1対1の局面で力を示すだけではなく、強烈なリーダーシップでも抜群の存在感を誇示した。

 20日の決勝では神村学園に0-1で敗れたものの、試合を通じて安定したパフォーマンスを発揮。ゴールを奪われた場面以外はほとんど決定機を作らせておらず、球際の強さで相手を凌駕したプレーからは、九州だけではなく、全国トップクラスの力を持っていることを感じさせた。

 九州大会のプレーを見る限り、Jクラブのスカウトから注目されても不思議ではない。だが、試合後の五嶋は涙にくれていた。
 
 最初は冷静に言葉を紡いでいたのだが、徐々に感情があらわに。溢れる涙をこらえ切れず、悔しさが次から次に込み上げてきた。

「キャプテンとして人一倍やらないといけない。自分がやらないと、周りはついてこないと思うので、そういう意識を持って取り組んでいるけど、キャプテンとしてはまだまだ...。大津は負けてはいけないチームだと思うので、勝たせられるキャプテンになりたい」

 九州大会であっても悔しさに変わりはない。一つひとつの敗戦から学び、自分に矢印を向けられるのも五嶋の強み。そうしたメンタリティがあったからこそ、高卒でJクラブ入りを目ざせる選手に成長を遂げた。

 ブレイズ熊本から大津にやってきた大型CBは、入学当初から注目を集め、入学式が行なわれる前の3月下旬に開催されたサニックス杯からトップチームに帯同。平岡和徳総監督から「面白い1年生がいる」と評され、4月に開幕したU-18高円宮杯プレミアリーグでも出場機会を掴んだ。

 ただ、この頃は期待値込みの起用。サイズに恵まれていた一方でフィジカルが足りず、当たり負けする場面が多く、フットワークにも課題を残していた。

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