• トップ
  • ニュース一覧
  • 今年の日章学園は高岡伶颯だけにあらず。左利きのドリブラー南創太は巧い選手から恐い選手に

今年の日章学園は高岡伶颯だけにあらず。左利きのドリブラー南創太は巧い選手から恐い選手に

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2024年02月20日

何が足りないかを徹底的に突き詰めて

フィジカル強化でプレーの幅を広げ、成長を遂げた南。注目必至のタレントだ。写真:松尾祐希

画像を見る

 今年の日章学園を牽引するのは、昨秋のU-17ワールドカップでブレイクした高岡伶颯(2年)だろう。すでに鹿島や浦和の練習にも参加しており、九州だけではなく全国区で目玉になる逸材だ。

 しかし、日章学園にはもうひとり注目すべきタレントがいる。左利きのドリブラー南創太(2年)だ。

 独特の間合いでボールを運び、緩急を付けた仕掛けで抜き去る。タッチが細かく、相手DFも迂闊に飛び込めない。食いついてくればボールを運び、身構えているのであればラストパスやシュートで決定的な仕事を果たす。「Jクラブから興味を示してもらえるかもしれない」。原啓太監督がこう評するほど、目覚ましい成長を遂げている。

 振り返れば、昨年の今頃はチームでそこまで目立ってはいなかった。技術力の高さは目をひく一方で、まだ線が細く、当たり負けする場面が散見。得意のドリブル以外では存在感を示せず、今のようにシュートやパスの精度が高かったわけでもなく、判断も今ひとつだった。
 
 そもそも昨季の前半はBチームでプレーをしており、トップチームへ昇格したのは昨年9月。周りの2年生と比べて何が足りないかを徹底的に突き詰めて、フィジカルの強化に励んでステップアップを勝ち取った。

「一番足りなかったのはフィジカル。体格もそうだし、スタミナやスプリントの回数が少なかったので、走り込んだり、筋力トレーニングを続けて、少しずつ身体ができ上がってきた」

 その結果、プレーにも余裕が生まれ、技術を発揮できるようになった。徐々にAチームでチャンスを掴み、自信をどんどん深めていった。ただ、身体ができ上がっただけでは結果は残せない。ドリブル一辺倒だったスタイルを見直し、状況に応じて適切にプレーを判断できるようになったのは大きい。

 ラストパスやシュートで脅かせるようになったため、相手もドリブル以外のプレーを警戒。間合いを詰めてくるようになり、より独力で局面を打開するシーンが増えた。巧い選手から恐い選手に変貌を遂げた。本人も成長を実感していると話す。

「ドリブルからのクロスやシュート。ここは負けたくない。絶対にひとりは剥がすつもりでいるけど、周りを活かすか深く潜っていくか。(柔軟に対応できるのも)自分の持ち味になった」

【PHOTO】ついに今週開幕!Jリーグが2024年開幕PRイベントを開催!
【関連記事】
「夢かと思った」国立の舞台で決勝弾、日本高校選抜の池戸柊宇が“代表者”としての責任を全う! ゴールパフォーマンスはお笑い芸人の…
「高体連として意地がある」日本高校選抜が6年ぶりの勝利! DF渡邉優空が示した覚悟「各高校の代表として...」
「自分の良さが出せなくなって...」オーストリアで苦悩する20歳FW二田理央が手本にする日本代表戦士「同じような悩みを乗り越えて今があると思う」【現地発コラム】
「96年で俺は止まっている」前園真聖がアトランタ五輪後のキャリアに後悔の念「ちゃんと分かっていれば、もっと長くできた」
“日本の脅威”となったイラン代表アズムン、なぜゴール後に敵サポーターに謝罪したのか。真意を明かす「18歳の若者が軽率なことを...」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ