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今年の日章学園は高岡伶颯だけにあらず。左利きのドリブラー南創太は巧い選手から恐い選手に

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2024年02月20日

3戦3発の大暴れ

得点力も大きな魅力。原監督も「毎試合、点が取れる感じになってきた」と評価する。写真:松尾祐希

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 昨年12月8日に行なわれた京都U-18とのプレミアリーグ参入プレーオフ1回戦(3-4)では、先制点をマーク。得意の左足でミドルシュートを叩き込むなど、大事な試合でゴールを奪えるようになったのは成長の証だ。

 2月17日から開催されている九州高等学校(U-17)サッカー大会でも存在感を発揮。エースの高岡が高校選抜の活動で予選リーグを欠場したなかで、南は3戦3発の大暴れ。

 決勝トーナメントに入っても19日に行なわれた準々決勝の鹿児島城西戦(1-0)で利き足ではない右足で決勝点を奪い、同日の準決勝では大津に1-6の大敗を喫したものの、終了間際に一矢報いるゴールを左足で冷静に決めた。
 
 原監督も南のプレーに太鼓判を押しており、さらなるステップアップも不可能ではないと見ている。

「上のステージを目ざしてほしい。決定的な仕事もできるようになってきた。昔からドリブルは良かったけど、最後の質が課題だった。ラストパスやシュートがダメだったけど、自主練習でこだわるようにも話してきたんです。

 上に行くんだったら、最後の局面でパンチがあるとか、数字が残せることが大事。この半年ぐらい居残りで高岡と一緒にカットインシュートも練習していたので、ようやく毎試合、点が取れる感じになってきた」

 右肩上がりで成長を続けるドリブラーの可能性は無限大。今大会にはJクラブのスカウトが多く訪れており、目に止まったとしてもおかしくない。守備の課題などはあるが、武器を磨き続ければ、高卒でのJ入りも決して夢物語ではないはずだ。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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