古橋が鮮やかにシュートを流し込んだ
欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第2節、ラツィオは敵地で不出来な試合ながらイタリアのチームらしい地力の強さを見せ、2-1で劇的な勝利を収めている。
第2節、スコットランド王者のセルティック戦、ラツィオはチームとして思うように機能していなかった。攻撃を組み立てられず、至る所でノッキング。相手にボールを持たれただけでなく、決定機も多く作られていた。鎌田大地も本領を発揮していたとは言えない。
しかし、チームはしつこいプレッシングと堅牢なリトリートを使い分け、‟相手の嫌なプレー”だけはやめなかった。
一方のセルティックは、小気味よいプレーを見せたと言える。先制点は最たるものだった。中盤から右サイドの前田大然に展開すると、前田は中央に切り込み、スペースを作る。そこでボールを受けたマット・オライリーがダイレクトで、ディフェンスラインの裏を取った古橋亨梧へパス。古橋はGKと1対1になって、鮮やかにシュートを流し込んだ。
チームとしての仕組みが機能、選手たちが躍動し、セルティックはラツィオを凌駕していた。
歯車がかみ合っていなかったラツィオだが、心は折れていなかった。不屈さか、したたかさか。戦いから逃げないタフさは、まさにイタリア魂だ。そして28分、奪い取ったCK一本で、6人の選手がボールに身を擲って、どうにかゴールをこじ開ける。不細工な形だったが、前半の内に追いついた。
【動画】「相変わらずの決定力」など反響!古橋亨梧がラツィオ戦で決めたCL初ゴール
第2節、スコットランド王者のセルティック戦、ラツィオはチームとして思うように機能していなかった。攻撃を組み立てられず、至る所でノッキング。相手にボールを持たれただけでなく、決定機も多く作られていた。鎌田大地も本領を発揮していたとは言えない。
しかし、チームはしつこいプレッシングと堅牢なリトリートを使い分け、‟相手の嫌なプレー”だけはやめなかった。
一方のセルティックは、小気味よいプレーを見せたと言える。先制点は最たるものだった。中盤から右サイドの前田大然に展開すると、前田は中央に切り込み、スペースを作る。そこでボールを受けたマット・オライリーがダイレクトで、ディフェンスラインの裏を取った古橋亨梧へパス。古橋はGKと1対1になって、鮮やかにシュートを流し込んだ。
チームとしての仕組みが機能、選手たちが躍動し、セルティックはラツィオを凌駕していた。
歯車がかみ合っていなかったラツィオだが、心は折れていなかった。不屈さか、したたかさか。戦いから逃げないタフさは、まさにイタリア魂だ。そして28分、奪い取ったCK一本で、6人の選手がボールに身を擲って、どうにかゴールをこじ開ける。不細工な形だったが、前半の内に追いついた。
【動画】「相変わらずの決定力」など反響!古橋亨梧がラツィオ戦で決めたCL初ゴール
後半も、ラツィオはペースを握れてはいない。セルティックの攻撃に晒され続け、オフサイドで取り消されたが、ゴーネットを揺らされる場面もあった。しかし90分を通して焦れずに戦い続けた。
そしてアディショナルタイム、敵陣ではめ込んでボールを奪うと、そのままカウンターへ。右からのマテオ・ゲンドゥジのクロスをペドロ・ロドリゲスがファーポストで合わせて流し込んだ。
ラツィオは、単純にビッグクラブの戦力を誇示したとも言える。
交代で入った元スペイン代表ペドロが敵陣でボールを突き出し、同じく交代出場のデンマークの新鋭グスタフ・イサクセンがカウンターを発動。また交代で入ったフランス代表ゲンドゥジのクロスを再びペドロが決めた。一方でセルティックが旗手、古橋と交代で下がってパワーダウン。代わって入ったキャメロン・カーター=ヴィッカースのボールロストが逆転弾の起点だった。
ラツィオは1勝1分けで、首位アトレティコと同勝点で2位につける。彼らは、悪いながらも結果にコミットできるしぶとさを持っている。それがイタリアの強豪の極意か。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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交代で入った元スペイン代表ペドロが敵陣でボールを突き出し、同じく交代出場のデンマークの新鋭グスタフ・イサクセンがカウンターを発動。また交代で入ったフランス代表ゲンドゥジのクロスを再びペドロが決めた。一方でセルティックが旗手、古橋と交代で下がってパワーダウン。代わって入ったキャメロン・カーター=ヴィッカースのボールロストが逆転弾の起点だった。
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【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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