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「今の状況を打開していきたい」藤島監督が退任、新体制でリスタートを切った埼玉・昌平がプレミアリーグEASTに臨んだ

カテゴリ:高校・ユース・その他

河野 正

2023年10月07日

村松コーチが監督代行として指揮

10番・長のゴールを称えるチームメイトたち。昌平は尚志を相手に逆転負けを喫した。写真:河野正

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 埼玉・昌平高校サッカー部を全国屈指の強豪へ育て上げた藤島崇之監督が10月3日付で退任し、新体制に移行して最初の公式戦、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTが7日に行なわれ、昌平は尚志(福島)に1-2で逆転負けし、3連敗を喫した。村松明人コーチが監督代行として指揮を執った。

 今季プレミアリーグに昇格したチーム同士の対戦。4-2-3-1の昌平は前半6分あたりからペースを握り出し、ボランチの土谷飛雅とトップ下の長準喜(ともに3年)を経由してリズミカルな攻撃を展開。13分、MF大谷湊斗(2年)が右から鋭く切れ込んでからの最終パスが尚志DFに当たり、そのこぼれ球を長が蹴り込んで先制した。

 前節まで6試合連続無失点の尚志の堅陣をこじ開けたことで、昌平の流れがしばらく続く。17分に土谷の中距離弾、18分には大谷の強シュートで敵の守備網を揺さぶった。33分にはエースFW小田晄平(3年)が右から絶好の一撃を放ったが、惜しくも枠を捕らえられなかった。

 主導権を握りながらも加点できずにいた37分、ボランチの藤川壮史(3年)に守備の背後に進入され、痛恨の同点弾を許した。失点後も4度のピンチを招いた。

 村松監督代行は「前半はうちのペースだったのであのまま終われるかなと思いましたが、相手の2トップの圧力に全体が引いてしまった」と前半浮き彫りになった課題をこう指摘した。

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 2点目を失った時間帯が悪かった。後半5分、CB髙瀬大也(3年)の鋭い突破に左サイドを崩されると、FW網代陽勇にクロスを右足で合わせられて決勝点を奪われた。

 昌平は後半、FW鄭志錫(2年)をはじめ、ともに1年生の山口豪太と長璃喜の両MFを投入するなどして戦局の打開を図ったが、後半のシュートは山口の1本だけで、ゴールを割れなかった。

 村松監督代行は「2列目の選手を際立たせたいと考え、この1週間練習してきました。長(準)や大谷は良さを出してくれた」と手応えを掴む一方で、「コーチとしてチームを指導してきましたが、やはりメンバー選びなどを含めて指揮を執るのは大変ですね」と国内有数の強豪を仕上げる難しさを口にした。
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