試合ごとに相手を研究し、ウィークを突く
ラウンド16でアメリカとの120分間の激闘の末に、PK戦を制したスウェーデン。試合後、ペーター・イエルハルドソン監督は日本との準々決勝に向けて、アメリカ戦とは「また違ったゲームになるだろう。攻守の切り替えがより大事になってくる」と語った。
指揮官はダイレクトプレーを多用してくるアメリカに比べると、日本をスペインのようなテクニカルなパスサッカーをしてくるチームというイメージを持っているようだ。
ただ、それは2年前に東京五輪の準々決勝で対戦し、3-1で勝利した当時のイメージが強いのかもしれない。高倉麻子前監督が率いていたチームは、ボールを細かく動かして、近い距離感で相手を崩すスタイルだった。
池田太監督はそうした日本の強みを残しながらも、「ボールを奪う、ゴールを奪う」をテーマに、ショートカウンターを武器に組み込み、当初4-4-2だったシステムも3-4-2-1に、守備時には5-4-1のブロックを作りながら、タイミングを見てボールを奪うスイッチを入れる戦い方がベースとなっている。
指揮官はダイレクトプレーを多用してくるアメリカに比べると、日本をスペインのようなテクニカルなパスサッカーをしてくるチームというイメージを持っているようだ。
ただ、それは2年前に東京五輪の準々決勝で対戦し、3-1で勝利した当時のイメージが強いのかもしれない。高倉麻子前監督が率いていたチームは、ボールを細かく動かして、近い距離感で相手を崩すスタイルだった。
池田太監督はそうした日本の強みを残しながらも、「ボールを奪う、ゴールを奪う」をテーマに、ショートカウンターを武器に組み込み、当初4-4-2だったシステムも3-4-2-1に、守備時には5-4-1のブロックを作りながら、タイミングを見てボールを奪うスイッチを入れる戦い方がベースとなっている。
さらに試合ごとに相手を研究し、いかにストロングを消して、ウィークを突くかということにチームが一丸となっている。例えば、日本よりランキングが落ちるザンビアとの初戦も、開幕前にドイツから2得点を奪ったFWバーバラ・バンダを封じるために、ラインを意図的に下げて裏のスペースをなくしたうえで、手前でボールを持たれたら3バックがチャレンジ&カバーで抑えるという作戦で、相手をシュート“ゼロ”に抑えた。
その一方で、攻撃は日本側がボールを動かせば、ディフェンスが前に出てきてギャップが生じるという事前の情報を共有しており、あまり攻め急がずに中盤の長谷川唯(マンチェスター・C)や長野風花(リバプール)を起点に、日本らしいパスワークで幅広く攻め崩したことが、5-0という勝利に繋がった。
そうした分析と対策をコスタリカ、スペイン、ノルウェーとの試合で一つひとつ、こなしてきたのが日本であり、もしスウェーデンがそこを見誤ってくれたら、日本に有利に働くはずだ。
しかし、実際はそう簡単には行かないだろう。スウェーデンはラウンド16でアメリカに勝利するための100パーセントを注いでいたはずで、イエルハルドソン監督もここまでのなでしこジャパンの4試合をしっかりとチェックしたというより、あくまで“高倉ジャパン”との対戦経験を踏まえての発言と考えられるからだ。
【PHOTO】長谷川唯のダブルピース、猶本光の決めカット、熊谷紗希のキラキラネイル...なでしこジャパンFIFA公式ポートレートギャラリー
その一方で、攻撃は日本側がボールを動かせば、ディフェンスが前に出てきてギャップが生じるという事前の情報を共有しており、あまり攻め急がずに中盤の長谷川唯(マンチェスター・C)や長野風花(リバプール)を起点に、日本らしいパスワークで幅広く攻め崩したことが、5-0という勝利に繋がった。
そうした分析と対策をコスタリカ、スペイン、ノルウェーとの試合で一つひとつ、こなしてきたのが日本であり、もしスウェーデンがそこを見誤ってくれたら、日本に有利に働くはずだ。
しかし、実際はそう簡単には行かないだろう。スウェーデンはラウンド16でアメリカに勝利するための100パーセントを注いでいたはずで、イエルハルドソン監督もここまでのなでしこジャパンの4試合をしっかりとチェックしたというより、あくまで“高倉ジャパン”との対戦経験を踏まえての発言と考えられるからだ。
【PHOTO】長谷川唯のダブルピース、猶本光の決めカット、熊谷紗希のキラキラネイル...なでしこジャパンFIFA公式ポートレートギャラリー