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浦和との“再戦”で別格の存在感。関西大MF髙橋直也が見せつけた湘南仕込みのインテンシティ「落ち着いてプレーできた」

カテゴリ:大学

安藤隆人

2023年06月10日

伊藤の猛烈なプレスを鮮やかにかわす

湘南内定の関西大MF髙橋。天皇杯の浦和戦は惜敗も、際立つ存在感を見せた。写真:安藤隆人

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 天皇杯2回戦・浦和レッズ対関西大の一戦で、関西大は勇猛果敢に戦い、スコアレスの延長戦までもつれ込む大熱戦を繰り広げた。

 延長前半15分に伊藤敦樹に決勝弾を浴び、0-1で涙をのんだが、試合後の浦和サポーターからの大きな拍手に象徴されるように、最後まで足を止めずにプレスと攻撃を狙い続けた素晴らしい戦いぶりを見せた。

 そのなかで明らかな違いを見せつけたのが、関西大のMF髙橋直也だ。髙橋と言えば、湘南ベルマーレ内定が決まっており、ルヴァンカップだけではなく、リーグ戦も2試合に出場。浦和戦の4日前のJ1第16節・アルビレックス新潟戦では、3バックの左としてスタメンフル出場を果たしていた。

 髙橋が投入されたのは55分。ダブルボランチの一角に入ると、味方GKやディフェンスラインの選手がボールを持つと、真っ先にスペースを見つけて顔を出し、ボールを受けると背後からのプレスを冷静に剥がしながらボールを前に運んで攻撃のリズムを作り出した。

「今日のような試合はボールを持てる時間が短くなるからこそ、中盤で僕が繋ぎ役として機能しないと苦しくなる。相手を1枚剥がすのはセンターバックの時から得意だったので、受けて前を向いて前進というプレーは意識的にできました」
 
 試合後こう語ったように、彼の落ち着きはチームに多くのものをもたらした。ビルドアップの中枢としての信頼感、そしてチームのベクトルを前に向け、かつ走り込んだ場所に正確なパスを届ける。

 浦和が勝ち切るために伊藤、大久保智明、明本考浩、荻原拓也というレギュラークラスの選手を次々と投入してきたことで、周りの選手が彼らの迫力と推進力に戸惑うなかでも、髙橋の落ち着きは別格だった。

 象徴的なシーンがいくつかあった。1つは66分に途中出場したばかりの1年生MF真田蓮司が左サイドで縦パスを受けた瞬間、背後から強烈なプレスを仕掛けてきた伊藤に右足一本であっさりとボールを奪われ、カウンターを受けた時だ。

 その際に髙橋は伊藤がプレスに来ていた動きを見逃さず、スッと中央のコースを切ってカウンターを遅らせた。その5分後には、髙橋がパスを受けようとした際、伊藤が猛烈なプレスをかけに来たが、それを鮮やかなターンでかわして左サイドに大きく展開。これはチームにとって大きな勇気を与えるプレーだった。

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