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浦和との“再戦”で別格の存在感。関西大MF髙橋直也が見せつけた湘南仕込みのインテンシティ「落ち着いてプレーできた」

カテゴリ:大学

安藤隆人

2023年06月10日

守備と攻撃を完結させる完璧なプレー

今季は湘南の特別指定でリーグ戦やルヴァン杯に出場。貴重な経験を積む。写真:滝川敏之

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 さらに87分には圧巻のカウンターを繰り出す。髙橋の背後にいたホセ・カンテにロングボールが届くと、鋭くターンして、カンテのトラップが少し戻る形になったところを見逃さずに、身体を当てながらボールを奪うと、そのまま左腕でカンテをブロックして、すぐさま前を向く。

「前を向いた時に、前線に(FW西村)真祈がいて、彼はパスを出したらリターンしてくれるという信頼が僕の中にはあったので、真祈に出して、一気に加速しました」と振り返ったように、縦パスから左斜め前にスプリントして西村からリターンパスを受けた。

 そして今度は「真祈が中にダイアゴナルランをしてくれたし、もう一枚のFW百田(真登)がさらに左にディフェンダーを引き寄せてくれたことで、右にいた川島(功奨)がフリーになることは分かっていた。なので、僕は寄せてきた相手の身体の向きとスピードを見て、奪われないようにしてからパスを出した」と、狙いを持ちながら、寄せてきた伊藤をダブルタッチでかわし、川島に糸を引くようなスルーパスを送り込んだ。
 
 髙橋のお膳立てで完全にフリーなった川島は、カットインから左足のシュート。ボールはGKを破ったが、ゴールカバーに入ったCB岩波拓也のシュートブロックに遭い、こぼれ球をFW大矢瑞樹が狙ったが枠の外。決定機をモノにすることができなかったが、髙橋が守備と攻撃を完結させるパーフェクトなプレーを見せた。

 延長戦でも髙橋はダブルボランチを組む選手を前に上げるために、実質アンカーの役割を果たすなど、勝つためには何をすべきかを最後まで考えたプレーを披露。惜敗となったが、冒頭で触れた通り、その存在感は際立っていた。

「普段から大学でやっていたら、いきなりJ1相手ではビビってしまう部分もあると思いますが、湘南でやらせてもらっているおかげで余裕を持ってやれました。湘南はJ1の中でも強度が高いチームなので、その強度でプレーを経験してきた分、今日は相手の圧はあまり感じずに落ち着いてプレーすることができた。『相手が来ているな』と把握しながら、ターンの面でもボールを出す位置、運ぶ位置を工夫してやれました」

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