【CLポイント解説】焦ったファン・ハールの不可解な采配が勝敗を大きく左右した

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2015年12月09日

もっとも警戒すべきナウドのマークが甘くなった。

ヴォルフスブルク対マンチェスター・U戦の結果&フォーメーション。

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2失点に絡みながら、2得点を挙げたナウド。この試合の主役となった。(C)Getty Images

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 12月8日、CLグループステージ第6節の1日目が開催され、グループBのヴォルフスブルク対マンチェスター・ユナイテッドは3-2でホームチームが勝利。ヴォルフスブルクは首位でベスト16進出を決め、一方のユナイテッドは3位に転落しELに回ることとなった。
 
■ポイント1
ナウドの活躍とユナイテッドの集中力不足

 
 シュールレのキックミスにより、開始早々のピンチを脱したユナイテッドは10分、マタのスルーパスに抜け出したマルシアルが先制点を奪取。しかし、その3分後にあっさり同点に追いつかれる。FK時に最も警戒すべきナウドのマークが甘くなり、ダイレクトボレーを叩き込まれた。
 
 同じ轍を踏んだのは、2-2で迎えた84分だ。その2分前にフェライニのヘディングがギラボギのオウンゴールを誘い、グループステージ突破に望みをつなぎながら、またしてもセットプレー(左CK)からナウドにネットを揺さぶられたのだ。
 
 そのナウドは2失点に絡んだ自身のミスを即座に帳消しにする2ゴールを挙げ、ヴォルフスブルク勝利の立役者となった。
 
 
■ポイント2
ベナーリオの獅子奮迅

 
 後半に流れを掴んだのは、29分に逆転ゴール(得点者はヴィエイリーニャ)を許していたユナイテッド。自力でベスト16に進むには勝利が必要なため、おのずと前がかりになり、ヴォルフスブルクに襲い掛かった。
 
 ボランチのフェライニを高い位置に配することで、デパイが孤立しがちだった状況を改善し、左サイドから頻繁にチャンスを創出。しかし、ここでヴォルフスブルクの守護神が立ちはだかった。
 
 そのベナーリオ最大の見せ場は、デパイが至近距離から放ったボレーを防いだ60分のビッグセーブ。この時点で試合が振り出しに戻っていたら、また違った結果に終わっていたかもしれない。
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