レギュラー復帰をアピールするにはあまりに困難な状況だ。
「チームはこんな酷い試合をしているのに、なんで自分には出番がないんだ?」
約2か月前にシニシャ・ミハイロビッチ監督の不興を買った発言ではあるが、それでも今もベンチに座りながら本田圭佑はきっと、5分おきにこのクエスチョンを繰り返しているのではないだろうか……。
この質問に対して本田は明確な答えをまだ得ていないというのに、時間を追うごとにその疑問は深まってきている。
3-1でモノにした11月1日のラツィオ戦のミランは、闘志溢れる、そして確固とした戦術を備えた堂々たるチームだった。誰もが「ミランは生まれ変わった」、「今シーズンのターニングポイントとなる一戦になる」と確信したことだろう。
しかし、それもどうやら一瞬の閃光でしかなかったようだ。あれからまだ1か月も経っていないというのに、今のミランからはその片鱗も窺えない。あの試合でポジティブだった要素は、いまや全て消え去ってしまっている。
それでもレギュラー選手たちはまだましだが、ベンチの選手の状況はもっとハードだ。先のユベントス戦(11月21日)でも、本田はまたも“悲しいコピー”を繰り返した。ロスタイムを含めてもラスト9分だけのプレータイム。試合終盤の投入はこれで6試合連続だ。
彼がピッチに入った時のミランは0-1で負けており、もはや戦術とは無関係に敵陣内にボールを蹴り飛ばすだけだった。本田がレギュラー復帰に向けて監督やクラブにアピールするうえで、この状況はあまりにも困難だ。空虚とすら言ってもいい。
本田にとってもうひとつ複雑だったのは、このユベントス戦でライバルのアレッシオ・チェルチが極めて低調だったことだろう。たしかにここ数試合のチェルチは素晴らしいパフォーマンスを見せていたが、この日はキックオフからずっと精彩を欠いていた。
ミハイロビッチはなぜハーフタイムに彼をベンチに下げなかったのか。もしくは60分でもいい。ミランはトップチームに28選手も登録している。これほど大きな困難を抱えている時に、たった13、14人の固定化した選手だけで解決しようとするのはナンセンスだ。主力でも機能していなければ外す勇気を持つべきだし、本田に限らずバックアッパー陣にチャンスを与えるべきである。
約2か月前にシニシャ・ミハイロビッチ監督の不興を買った発言ではあるが、それでも今もベンチに座りながら本田圭佑はきっと、5分おきにこのクエスチョンを繰り返しているのではないだろうか……。
この質問に対して本田は明確な答えをまだ得ていないというのに、時間を追うごとにその疑問は深まってきている。
3-1でモノにした11月1日のラツィオ戦のミランは、闘志溢れる、そして確固とした戦術を備えた堂々たるチームだった。誰もが「ミランは生まれ変わった」、「今シーズンのターニングポイントとなる一戦になる」と確信したことだろう。
しかし、それもどうやら一瞬の閃光でしかなかったようだ。あれからまだ1か月も経っていないというのに、今のミランからはその片鱗も窺えない。あの試合でポジティブだった要素は、いまや全て消え去ってしまっている。
それでもレギュラー選手たちはまだましだが、ベンチの選手の状況はもっとハードだ。先のユベントス戦(11月21日)でも、本田はまたも“悲しいコピー”を繰り返した。ロスタイムを含めてもラスト9分だけのプレータイム。試合終盤の投入はこれで6試合連続だ。
彼がピッチに入った時のミランは0-1で負けており、もはや戦術とは無関係に敵陣内にボールを蹴り飛ばすだけだった。本田がレギュラー復帰に向けて監督やクラブにアピールするうえで、この状況はあまりにも困難だ。空虚とすら言ってもいい。
本田にとってもうひとつ複雑だったのは、このユベントス戦でライバルのアレッシオ・チェルチが極めて低調だったことだろう。たしかにここ数試合のチェルチは素晴らしいパフォーマンスを見せていたが、この日はキックオフからずっと精彩を欠いていた。
ミハイロビッチはなぜハーフタイムに彼をベンチに下げなかったのか。もしくは60分でもいい。ミランはトップチームに28選手も登録している。これほど大きな困難を抱えている時に、たった13、14人の固定化した選手だけで解決しようとするのはナンセンスだ。主力でも機能していなければ外す勇気を持つべきだし、本田に限らずバックアッパー陣にチャンスを与えるべきである。